近年、住宅の家電や設備をインターネットに接続させて暮らしを快適にするスマートホーム化が広がっています。自宅をスマートホーム化することで、家事負担の軽減や消費電力の削減など、多くのメリットが期待できます。
しかし、スマートホーム化にあたっては様々な注意点があるため、必要に応じて対策を講じなければなりません。本記事では、スマートホームの概要に触れながら、そのメリットと注意点、導入に必要なものについて解説します。
目次
スマートホームとは
スマートホームとは、AIやIoT(Internet of Things=モノのインターネット)の技術を活用することで生活の利便性向上を図り、より快適な生活を実現した居住空間のことです。様々な家電や設備などをインターネットに接続し、お手持ちのスマホアプリやスマートスピーカーを使って一括で管理できます。
スマートホーム化によって、「スマホを使用し、外出先からリモコンを操作してエアコンを起動する」「スマートスピーカーを使用して、音声によって照明を消す」といった操作が可能になります。
スマートホーム化の4つのメリット
スマートホーム化のメリットとして、以下の4つが挙げられます。
・家事の負担を軽減できる
・ホームセキュリティを強化できる
・消費電力や光熱費をおさえられる
・健康管理ができる
単に動作の手間や負担が軽減されるだけではありません。その他の様々な利点についてもご紹介します。
家事の負担を軽減できる
スマートホーム化により、家電を遠隔操作することで家事の手間を減らすことができます。
通常であれば、エアコンやテレビ、照明などは1つずつ操作しなければなりません。しかしスマートホームであれば、スマホ1台で複数の家電を同時に操作することが可能です。さらに、スマートスピーカーなどのデバイスも活用すれば、家電を声で操作することも可能になります。
また、アプリの設定により「〇時に洗濯機とロボット掃除機のスイッチをつける」といった形で操作を自動化することもできます。これらを活用することで、家事にかかる時間や手間を削減できるでしょう。
ホームセキュリティを強化できる
スマートホームを導入すれば、鍵の施錠記録を外出先から確認することも可能です。これはスマートロックとも呼ばれ、ホームセキュリティの強化に効果的です。
例えば、外出先から鍵がかかっているかどうかを確認し、もしかけ忘れていた場合には遠隔操作で鍵の施錠することも可能です。長期旅行中や帰宅時間が遅くなる場合には、遠隔操作で玄関や室内の照明をつけることで、空き巣などの防犯対策にもつながります。
また、防犯用のネットワークカメラを設置すれば、家全体の様子をスマホで確認することも可能です。さらなるホームセキュリティの強化が期待できるでしょう。
消費電力や光熱費をおさえられる
家電をネットワークにつなぐことで、リアルタイムで稼働状況を確認できるため、消費電力をおさえることができます。
例えば、照明を消し忘れたまま外出したときでも、スマホの操作により外出先から照明を消すことが可能です。家の内外を問わず簡単に操作ができるようになるので、こまめな切り替えがしやすくなるでしょう。スマートホームを活用すれば家電を効率的に使えるため、光熱費などの面でのメリットも期待できます。
健康管理ができる
スマートホーム化によって、睡眠の質を把握するなど、健康管理に活用することも可能です。
例えば、マットレスの下に睡眠データを取得できるパットを敷けば、睡眠時間や睡眠の深さや心拍数などのデータを記録し、睡眠の傾向を把握することができます。このように様々な機能を活用することで、自分自身や家族の健康管理もスマートに行うことができます。
スマートホーム化の3つの注意点
スマートホーム化にあたっては、メリットだけではなく、以下のような注意点についても考慮しなければなりません。
・インターネット環境の整備が必要になる
・サイバー攻撃のリスクを考慮する必要がある
・初期費用がかかる
スマートホーム化の際はこれらの注意点を踏まえて、必要に応じて対応を検討しましょう。
インターネット環境の整備が必要になる
スマートホーム化を目指すためには、まずインターネット環境を整える必要があります。快適な操作を実現するには、安定したインターネット環境が不可欠です。
またスマートホームでは、インターネット環境が悪い場合や停電時など、家のWi-Fiが使えなくなってしまった場合はデバイスも使用できなくなる可能性があります。そういった場合の対策や代替案についても、あらかじめ考えておくと良いでしょう。
サイバー攻撃のリスクを考慮する必要がある
スマートホームにはインターネットを活用するため、サイバー攻撃のリスクを考慮する必要があります。セキュリティが脆弱になっていると、カメラやスピーカーが不正にアクセスされたり、個人情報が漏洩したりといったリスクがあります。
スマートホーム化をする際はこれらのリスクに備えてセキュリティ対策を検討するのがおすすめです。
セキュリティ対策については、一般社団法人電子情報技術産業協会のスマートホーム部会が制作した「スマートホームの安心・安全に向けたサイバー・フィジカル・セキュリティ対策ガイドライン」の案内も参照してみてください。
参照:「スマートホームの安心・安全に向けたサイバー・フィジカル・セキュリティ対策ガイドライン|JEITA スマートホーム部会」
また、スマート家電はスマホのアプリにログインして操作します。ログイン時に必要なパスワードが流出してしまうと、スマートホームのネットワークに接続している機器が悪用される危険性があるため注意しなければなりません。
スマートホーム化に必要なセキュリティ対策について、詳しくは下記の記事で解説していますので、ぜひご覧ください。
>>スマートホームとは?セキュリティ対策をして脅威から家を守ろう!
初期費用がかかる
スマートホーム化には様々なデバイスを必要とするため、それを用意するための初期費用が発生します。スマホや家電を操作するためのスマートリモコンや、必要に応じてスマートスピーカーやスマートロックなどの機器を購入しなければなりません。もちろん、インターネット環境の整備も不可欠であるため、回線事業者やプロバイダとの契約も必要です。
操作したい家電がスマートホームに対応していない場合は、それらの買い替えも必要になります。一度にすべての機器をそろえようとせずに、自分の生活をどのように変えていきたいのかを検討し、必要なものを少しずつそろえると良いでしょう。
スマートホーム化に必要なもの3選
スマートホーム化には以下3つのものが必要です。
・インターネット環境
・スマホ・タブレット
・スマート家電・デバイス
それぞれについて、詳しくみていきましょう。
インターネット環境
先述の通り、スマートホーム化のためには家電や機器をインターネットに接続する必要があるため、まずは安定したインターネット環境が必要です。自宅でWi-Fiが利用できない場合や、安定しない場合はインターネット環境の整備から始めましょう。
スマートホーム化には安定したインターネット環境が求められるため、インターネット回線を選ぶ際は通信が比較的速く安定している光回線がおすすめです。
スマホ・タブレット
スマートホームでは、家電を操作するためにスマホやタブレットを使用します。
スマホ・タブレットはリモコンの代わりに操作したり、家電の稼働状況などのデータを確認したりするときに使用します。外出先から家電の操作を行う場合は、そのための通信容量も必要になるため、契約プランについてもしっかり確認しておきましょう。
スマート家電・デバイス
スマート家電やデバイスも必要です。例えば、以下のようなスマート家電やデバイスがあります。
・スマートスピーカー
・スマートリモコン
・スマートカーテン
・スマート照明
・スマートカメラ
スマートスピーカーとは、音声に反応して家電を操作できるデバイスで、両手がふさがっているときでも操作できるため、忙しい時間帯でも負担軽減につながります。スマートリモコンは、家のスマート家電を登録することで家電のオン・オフが操作できるデバイスです。タイマーや温度設定といった細かい操作もできるようになります。スマートカーテンとは、時間を設定するだけで自動的にカーテンが開閉するスマート家電です。カーテンレールを工事する必要がなく、既存のレールに設置できます。
スマート照明とは、遠隔でスイッチのオン・オフができたり、タイマーで調光を切り替えられたりできる家電です。デスクワーク中は昼白色、夕食中は電球色、夜間はオフなど、ライフスタイルに合わせた照明の操作も可能になります。スマートカメラは、外出先から家の様子を確認できるスマート家電です。マイクとスピーカーがついているため、在宅している家族に外出先から呼びかけたり、会話をしたりすることもできます。
スマートホーム化には快適なインターネット環境の整備が大切
本記事では、スマートホーム化のメリットや注意点、必要なものについて解説しました。スマート家電を導入したスマートホーム化により、家事負担の軽減や消費電力の削減、健康管理が可能になり、より快適な生活を実現できるようになるでしょう。
しかし、スマートホーム化はメリットだけではなく、初期費用がかかったり、サイバー攻撃のリスクを考慮する必要があったりといった注意点もあります。また、スマートホーム化にはインターネット環境の整備が必要不可欠です。より快適な空間にするためには、光回線のような、比較的速度が速く安定した回線を選ぶと良いでしょう。
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