ガス代の平均はいくら?世帯人数別・種類別・季節別の平均額と節約方法を紹介

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1か月のガス代は世帯人数やガスの種類、季節によって変動します。ガス代は毎月支払うため、できるだけ節約したいですよね。「1か月のガス代が高い」「ガス代を節約したい」といった悩みを抱えている方もいるのではないでしょうか。

本記事では、1か月のガス代の平均を世帯人数別・種類別・季節別に解説します。また、ガス代の節約方法も紹介するので、ぜひ参考にしてみてください。

【世帯人数別】1か月のガス代の平均

まず、世帯人数別の1か月のガス代の平均額を比較します。総務省統計局が公表している、2024年の家計調査の結果をみていきましょう。

世帯人数 ガス代
1人 3,056円
2人 4,497円
3人 5,121円
4人 5,015円
平均 4,109円

参照:「家計調査<用途分類>1世帯当たり1か月間の収入と支出 4 世帯人員・世帯主の年齢階級別 総世帯・勤労者世帯 | 政府統計の総合窓口

1か月のガス代の全世帯の平均額は4,109円です。世帯人数で比較すると、3人世帯の1か月のガス代が5,121円と最も高い結果になりました。3人世帯までは世帯人数が増えるにつれてガスの使用量も増加し、1か月のガス代が高くなる傾向があると考えられます。とくに1人世帯と2人世帯では1,000円以上の差があることがわかります。

【ガスの種類別】1か月のガス代の平均

次に、ガスの種類別に1か月のガス代の平均額を見ていきましょう。ガスにはLP(プロパン)ガスと都市ガスの2つの種類があり、料金体系も異なります。LP(プロパン)ガスと都市ガスの違いと、それぞれの料金の平均額をご紹介します。

LP(プロパン)ガスと都市ガスの違い

LP(プロパン)ガスと都市ガスの主な違いは、原料と供給エリア、熱量です。

LP(プロパン)ガスは主にプロパン・ブタンからなる液化石油ガス(LPG)を原料としています。一方で都市ガスの原料は主にメタンからなる液化天然ガス(LNG)です。利便性の面では液化石油ガスが優れているものの、供給の安定性では液化天然ガスが優れており、コストも低くなりやすい特徴があります。

LP(プロパン)ガスはボンベに入れて契約者の家庭に届けるため、ボンベが運搬できる地域であれば供給できます。そのため、LP(プロパン)ガスはガス管が通っていない地域を中心に全国各地で供給されています。一方で、都市ガスは道路の下に設置したガス管から供給されます。ガス管を通して家庭にガスが供給されるため、供給エリアはガス管が通っている地域のみです。LP(プロパン)ガスと比較すると、都市ガスは供給エリアが主に都市部に限定されています。

また、LP(プロパン)ガスと都市ガスでは、熱量にも大きな差があります。LP(プロパン)ガスは24,000kcal/m3、都市ガスは10,750kcal/m3です。2倍以上の差があるものの、家庭用のガス機器ではほぼ同じ火力になります。

参照:「プロパンガスと都市ガスの特性比較 | 一般社団法人プロパンガス料金消費者協会

LP(プロパン)ガスの1か月のガス代

LP(プロパン)ガスの全国の1か月のガス代の平均額を見ていきましょう。2024年2月の使用量ごとのガス代の全国平均価格(離島を除く)は以下の通りです。

使用量 価格(基本料金および消費税込み)
(基本料金の平均) 2,007円
5㎥ 5,653円
10㎥ 9,206円
20㎥ 15,953円
50㎥ 34,659円

※基本料金の平均は離島を除く各局の金額から計算

参照:石油情報センター(2025年2月検針分)

LP(プロパン)ガスは全国どこでも利用でき、熱量や環境への影響という面でも優れていますが、次に紹介する都市ガスと比較すると料金が高くなる傾向があります。

都市ガスの1か月のガス代

続いて、都市ガスの1か月のガス代を見ていきましょう。なお、基本料金および基準単位料金については東京地区等のデータを参照し、一般家庭での平均都市ガス使用量を1カ月あたり30m³として計算しています。

項目 価格(税込)
基本料金(20㎥以上80㎥未満) 1,056円
基準単位料金(円/m3) 130.46
料金合計 4,969円

参照:「ガス料金表(家庭用/業務用・工業用 共通)|東京ガス株式会社(25年3月検針分)

前述の通り、LP(プロパン)ガスの熱量は、都市ガスの2倍以上です。そのため、同じ熱量を得るためには、LP(プロパン)ガスよりも都市ガスの方が使用量が多くなる点に注意しましょう。この違いは料金にも影響し、実際のLP(プロパン)ガスの1か月のガス代は、都市ガスの約1.7~1.8倍程度になるとされています

【季節別】1か月のガス代の平均

ガス代は1年間の中でも季節によって傾向に違いがあり、寒い季節になるとガスの使用頻度は高くなります。そこで春(4~6月)、夏(7~9月)、秋(10~12月)、冬(1~3月)の4つの季節に分けて、それぞれの1か月のガス代の平均を比較します。

一体どのくらいの差が出ているのか、総務省統計局が公表している2024年の家計調査のデータをもとに、各季節別の1か月あたりのガス代の平均額を見ていきましょう。

春(4~6月)の1か月のガス代

春(4~6月)の1か月のガス代の平均額は以下の通りです。

世帯人数 ガス代
1人 3,068円
2人 5,133円
3人 5,846円
4人 5,813円
平均 4,537円

参照:「家計調査<用途分類>1世帯当たり1か月間の収入と支出 4 世帯人員・世帯主の年齢階級別 総世帯・勤労者世帯 四半期 2024年4~6月期 | 政府統計の総合窓口

春は暖かい季節というイメージがありますが、実際は気温差が大きい日もあることから、ガスの使用量が多いようです。1人世帯は3,000円台におさまっているものの、2~4人世帯では5,000円を超えています。

夏(7~9月)の1か月のガス代

夏(7~9月)の1か月のガス代の平均額も見てみましょう。

世帯人数 ガス代
1人 2,209円
2人 3,298円
3人 3,599円
4人 3,604円
平均 2,978円

参照:「家計調査<用途分類>1世帯当たり1か月間の収入と支出 4 世帯人員・世帯主の年齢階級別 総世帯・勤労者世帯 四半期 2024年7~9月期 | 政府統計の総合窓口

夏のガス代はどの世帯人数でも2,000~3,000円台におさまっており、一番ガス代が高い冬と比較すると2分の1程度の金額になります。夏になると外気温が高まることから、他の季節ほどガスを使用しなくなるようです。洗い物などでお湯を使う機会が少ない、ガスファンヒーターを使わない、といった理由でガス代が節約できていると考えられます。

秋(10~12月)の1か月のガス代

秋(10~12月)の1か月のガス代の平均額は以下のようになっています。

世帯人数 ガス代
1人 2,471円
2人 3,523円
3人 4,133円
4人 3,964円
平均 3,275円

参照:「家計調査<用途分類>1世帯当たり1か月間の収入と支出 4 世帯人員・世帯主の年齢階級別 総世帯・勤労者世帯 四半期 2024年10~12月期 | 政府統計の総合窓口

秋も、1年の中ではガス代が比較的安い傾向があるようです。2024年10月は統計的にもかなり気温が高く、お湯やガスファンヒーターを使う機会が少なかったことも影響していると考えられます。

参照:「2024年10月の天候 | 国土交通省 気象庁

冬(1~3月)の1か月のガス代

最後に冬(1~3月)の1か月のガス代の平均額を見ていきましょう。

世帯人数 ガス代
1人 3,884円
2人 6,035円
3人 6,906円
4人 6,678円
平均 5,420円

参照:「家計調査<用途分類>1世帯当たり1か月間の収入と支出 4 世帯人員・世帯主の年齢階級別 総世帯・勤労者世帯 四半期 2024年1~3月期 | 政府統計の総合窓口

冬の2~4人世帯のガス代の平均額は6,000円以上と高額で、1人世帯は3,884円でした。冬はお風呂にお湯を入れて体を温めたり、洗い物でお湯を使ったりする日が多くなるため、全体的にガス代が高くなりやすいと考えられます

ガス代を安くする3つのポイント

ガス代は毎月発生する支出のため、できるだけ安くしたいと考えている方も多いでしょう。ガス代を安くするポイントは、以下の3つです。

・ガス使用量を減らす

・支払い方法を変更する

・ガス会社や料金プランを見直す

それぞれのポイントについて、詳しく見ていきましょう。

ガス使用量を減らす

ガスの使用量を減らすことで、ガス代の節約につながります。ガスはキッチンやお風呂、リビングなど様々な場所で使用されます。それぞれの場所でのガスの使用量を減らす方法は以下の通りです。

場所 ガス使用量を減らす方法
キッチン
  • ガス台ではなく、電子レンジを使う
  • 火力は強火ではなく、中火にする
  • お湯ではなく、水で洗う
  • 食洗機を使う
  • 圧力鍋を使う
お風呂
  • 節水用のシャワーヘッドに変える
  • 浴槽の蓋を使う
  • 追い焚きの回数を減らす
  • 家族で入浴する間隔はできるだけ空けない
  • 浴槽の湯量は少なくする
リビング
  • ガスファンヒーターの温度設定を低くする
  • エアコンなどの他の暖房器具も使う
  • ガスファンヒーターのフィルターをこまめに掃除する
  • ガスファンヒーターは窓際に設置する

洗い物はお湯ではなく水を使う、お風呂の浴槽の湯量を減らすといった対策が、ガス代を節約するために有効な手段といえます。また、寒い季節には、短時間で部屋全体を温められるガスファンヒーターを使う機会が増える家庭もあります。ガスファンヒーターだけで部屋を温めるよりも、エアコンや電気ファンヒーターとの併用もおすすめです。併用することでガスの使用量をおさえられ、ガス代の節約につながるでしょう。

支払い方法を変更する

口座振替など、ガス代の支払い方法によっては、割引の適用が受けられるケースがあります。また、クレジットカード払いに変更すると、ガス代の支払いでクレジットカードのポイントを貯められることがあります。クレジットカードのポイント還元率はクレジットカード会社によって異なるため、ポイント還元率の高いクレジットカードを使うのも有効な節約方法の1つといえるでしょう。

ガス会社や料金プランを見直す

ガス会社や料金プランの見直しによって、ガス代をおさえられる可能性もあります。2017年4月からガスの自由化が始まり、ガスの利用者はガス会社や料金プランを自由に変更できるようになりました。お得に利用できるキャンペーンや、家庭のライフスタイルに合わせたプランなどを選択することで、現状のガス代よりも安く利用できる可能性があります。

また、電気や光回線とのセットで料金が安くなる会社もあります。電力会社やガス会社の乗り換えを検討する際は、事前にしっかりシミュレーションをしておきましょう。乗り換え先の電力会社・ガス会社や契約プランによっては、ガス代がより高額になってしまうケースもあります。

ガス代の平均を知ってお得にガスを使おう

本記事では、1か月のガス代の平均額を世帯人数別・ガスの種類別・季節別に紹介しました。ガスの種類や季節によってガス代は変動するものの、ガスを使用するかぎり毎月支払わなければなりません。ガス代を節約するためには、「お湯をなるべく使わない」などの工夫を行い、ガスの使用量をおさえることがポイントです。また、ガス会社や料金プランを変更するのも有効な手段の1つです。

ガス自由化により、ガスの利用者は様々なガス会社や料金プランから家庭のライフスタイルに合わせて選択することが可能になりました。ガスだけではなく、電気や光回線とセットで利用することで割引を受けられるサービスもあります。家庭のライフスタイルに合わせて、お得にガスを使えるガス会社や料金プランへの乗り換えを検討しましょう。

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