オンラインゲームのために、ホームルーターによるインターネット環境の整備を検討している方もいるのではないでしょうか。ホームルーターには様々なメリット・デメリットがあり、オンラインゲームで利用する際には検討が必要です。
本記事では、ホームルーターを活用してオンラインゲームをプレイするメリットとデメリットを解説します。オンラインゲームを快適にプレイするためのポイントも解説していくので、ぜひ参考にしてください。
目次
オンラインゲームをプレイする際にチェックしたい数値
オンラインゲームを快適にプレイするためには、十分な回線速度やデータ容量を確保することが大切です。下り（ダウンロード）速度や上り（アップロード）速度など、オンラインゲームをプレイするために必要な数値の目安を把握しておきましょう。
オンラインゲームをプレイするために必要な数値と、1時間あたりに発生するデータ通信量の目安は以下のとおりです。
| 単位 | 数値の目安 |
| 下り速度・上り速度 | 上下ともに30Mbps以上 |
| Ping値 | 50ms以下 |
| 1時間あたりに発生するデータ通信量 | 10～150MB |
数値は目安となり、プレイするオンラインゲームの種類によって異なります。例えば、FPS（First Person Shooter）や格闘ゲームなど動作の多いゲームの場合、100Mbps程度の速度が必要になるケースもあります。
回線速度を測定する方法や改善策などについては、下記の記事もあわせてご覧ください。
＞＞オンラインゲームに必要な回線速度の目安は？速度改善の方法も解説
ホームルーターでオンラインゲームをプレイしているユーザーの声
実際にホームルーターでオンラインゲームをプレイしている方を対象にアンケートを実施しました。
【アンケート概要】
調査時期：2024年9月30日
回答数：150件
調査手法：インターネット調査
調査対象：ホームルーターでオンラインゲームをプレイしている方
調査実施：インターネットリサーチ会社
ホームルーターでオンラインゲームをプレイして良かった点
「ホームルーターでオンラインゲームをプレイして良かった点」（複数回答）について質問しました。
回線速度を評価する声が一定数集まったのに加え、月額基本料金の安さや手続き・設定の簡単さを評価しているユーザーが多いこともわかります。固定回線に比べると料金が安く、接続も比較的簡単にできる点はホームルーターのメリットの一つです。
ホームルーターでオンラインゲームをプレイして悪かった点・困った点
「ホームルーターでオンラインゲームをプレイして悪かった点・困った点」（複数回答）について質問しました。
30％のユーザーが「とくにない」と回答した一方で、回線の安定性や速度に不満があるユーザーも一定数見られました。ホームルーターに限らず、インターネット回線を契約する際は、メリットとデメリットの両方を考慮して検討する必要があります。
ホームルーターでオンラインゲームをプレイするメリット
ホームルーターでオンラインゲームをプレイする主なメリットは以下の3つです。
導入後すぐにプレイが可能
ゲームのジャンル次第では問題なくプレイできる
月額料金が低め
それぞれのメリットについて、詳しく見ていきましょう。
導入後すぐにプレイが可能
ホームルーターは開通工事の必要がないため、比較的すぐにWi-Fiを利用できます。
固定回線の場合は、開通するために工事が必要になります。導入時期が繁忙期であった場合など、申し込みから開通までに1か月程度の時間がかかってしまうケースもあります。また、とくに賃貸物件では新規に固定回線を引く工事ができないこともあります。
ホームルーターは、コンセントに接続すればすぐにWi-Fi環境を利用できるようになるため、導入後すぐにオンラインゲームをプレイできます。
ゲームのジャンル次第では問題なくプレイできる
あまり激しい動きが発生しないゲームなど、プレイしたいゲームのジャンル次第では、通信速度が遅くても問題なくプレイできる可能性があります。
ただし、FPSなど動作が激しいオンラインゲームの場合、ホームルーターでは速度が不足する可能性も否定できません。自分がプレイしたいゲームのジャンルにあわせて、ホームルーターを含めた回線の検討をしましょう。
月額料金が低め
光回線などの固定回線と比較すると、ホームルーターの方が月額基本料金をおさえられるケースがあります。下記の表は、回線の種類ごとの月額基本料金の相場です。
| 回線の種類 | 月額基本料金の相場 |
| 光回線（戸建てプラン） | 4,000～6,000円 |
| 光回線（マンションプラン） | 3,000～5,000円 |
| ホームルーター | 3,000～4,500円 |
| モバイルルーター | 4,000〜5,000円 |
ホームルーターの月額基本料金の相場は約3,000～4,500円です。また、ホームルーターは開通工事の費用が発生しないため、工事が必要な回線に比べて導入にかかる金額をおさえられるケースもあります。
ホームルーターでオンラインゲームをプレイするデメリット
ホームルーターでオンラインゲームをプレイする場合、メリットだけでなく以下のようなデメリットもあります。
・速度が遅い場合がある
・Ping値が高くなる
・電波が弱く不安定になるケースがある
ここでは、3つのデメリットを詳しく見ていきましょう。
速度が遅い場合がある
光回線などの固定回線と比較すると、ホームルーターは速度が遅いケースがあります。光回線などの固定回線は有線でインターネットに接続しますが、ホームルーターの場合、基地局から無線で電波をキャッチする仕組みが使われています。
速度が遅いとラグ（遅延）が生じるケースもあるため、快適にオンラインゲームをプレイできない可能性もあります。また、ゲームをダウンロードする際は大量のデータ通信が発生するため、速度が遅いと時間がかかってしまう点にも注意が必要です。契約している事業者やプランにもよりますが、短期間に大容量の通信を行った場合は通信制限がかかる可能性もあります。
ホームルーターの速度が遅い場合の原因や対策について、下記の記事で詳しく解説していますので、あわせてご覧ください。
Ping値が高くなる
通信速度が遅い回線の場合、Ping値も高くなる傾向があります。Ping値とは、インターネット回線の応答速度を示す値のことで、Ping値が高いほど遅延も発生しやすくなるため、快適にゲームをプレイできなくなってしまう場合もあるでしょう。
Ping値が高くなる原因と対処法については、下記の記事もあわせてご覧ください。
＞＞NURO 光のPing値が高くなる場合の4つの原因と下げるための対処法
電波が弱く不安定になるケースがある
ホームルーターは、前述したように基地局からの電波を無線でキャッチする形でインターネットに接続しています。そのため、天候や基地局からの距離、障害物などの影響を受け、回線が不安定になってしまうケースがあります。
ホームルーターは無線を利用しているため、光回線などの固定回線と比較すると通信が不安定になりやすいことはデメリットの一つとして理解しておく必要があります。
ホームルーターでオンラインゲームを快適にプレイするためのポイント
ホームルーターでオンラインゲームを快適にプレイするためには、以下の2つの方法を試してみましょう。
・有線接続する
・ホームルーターの設置場所を調整する
それぞれの方法について、詳しく解説します。
有線接続する
ホームルーターはWi-Fiで利用するのが一般的ですが、種類によっては有線接続できるものもあります。有線接続にすることで、家電などの電波や障害物による影響を低減できるため、通信の安定性を向上させる効果が期待できます。
有線接続の際にはLANケーブルが必要になるため、カテゴリや規格を確認して用意しましょう。
ホームルーターの設置場所を調整する
無線を利用しているホームルーターは、家電から発せられる電波の干渉や障害物の影響を受けやすいため、設置場所の調整も大切です。設置場所として推奨されるのは、以下3つのポイントに当てはまる場所です。
床より1～2mの高さの場所
住宅の中心
インターネットの利用頻度が高い場所
なお、水はルーターの電波を妨害することがあるため、水槽の近くにホームルーターを設置するのは避けておきましょう。また、金属はWi-Fiの電波を通しにくいといわれており、金属製品の付近も同様に避けておくのをおすすめします。
ホームルーターをはじめ、ご家庭のWi-Fiルーターの設置場所や、電波が弱い場合の対処法については、下記の記事もあわせてご覧ください。
＞＞Wi-Fi接続の感度を高めるルーターの置き場所｜電波が弱いときの対処法も
オンラインゲームを快適にプレイするならホームルーターより光回線がおすすめ
ホームルーターには、開通工事が不要で、固定回線と比較すると月額基本料金が安いといったメリットがあります。オンラインゲームでの利用を検討している方もいるでしょう。
高速な回線でオンラインゲームを楽しみたい方には、光回線がおすすめです。通信が比較的速く安定しているため、幅広いジャンルのオンラインゲームのプレイに向いています。
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