ADSLの回線スピードをもっと速くしたいと思ったことありませんか?
本記事では、このような方を対象にADSLの最大・平均速度や測定方法、改善方法を解説していきます。
また、ADSLは廃止・終了時期も決まっているため、いずれは光回線への乗り換えも視野に入れる必要があります。そういった情報についても解説していますので、現在ADSLを利用中の方はぜひ参考にしてください。
目次
ADSLの速度について
まずは、ADSLの速度について確認していきましょう。
ADSLの最大速度は下り50Mbps・上り5Mbps
ADSLの速度は、下り最大50Mbps・上り最大5Mbpsです。
ただし、これはあくまで最大速度であり、NTT回線の品質・NTT基地局からの距離・パソコンの性能などにより理論値よりも大きく下がったり、接続が一切できなかったりすることもあります。
また、ADSLはプランによって最大速度が異なるため、上記よりも速度が制限されたプランを契約している場合は、実際の速度も遅くなります。
例えば、フレッツADSLの8Mプランの速度は下り最大8Mbps・上り最大1Mbps、1.5Mプランの速度は下り最大1.5Mbps・上り最大512Kbpsと、大きく速度が制限されています。
ADSLの平均速度
ADALの最大速度は下り50Mbpsですが、平均速度は10Mbps~と言われています。
ADSLは、契約プランとNTT基地局から自宅までの距離に応じて速度が変わるサービスです。
NTT基地局から自宅までの距離が長ければ長いほど、速度は遅くなります。その理由は、線路距離が長いと電気信号が弱まり、伝送損失が高くなるため。つまり、利用環境によって速度が大きく変わるということです。
ADSLの速度測定をしてみよう
ADSLに限らず、インターネット回線の速度は以下のサイトで測定することができます。ブラウザ(グーグルクロームやインターネットエクスプローラーなど)上で計測することができるため、アプリなどのインストールなどは一切不要です。
・BNRスピードテスト
・Fast.com
・ブロードバンドスピードテスト
※外部リンクになります。
各サイトで表示される回線速度は、時間帯や利用人数によって前後することがあります。時間帯を変えるなどして、何度か測定しましょう。
各種サービスに必要なネット回線の通信速度はどれくらい?
ネット環境のスピードは、利用するサービスによってバラバラです。
しかし、一般的にインターネット回線をストレスなく利用するためには、10Mbps~30Mbpsは必要と言われています。
用途別の使用容量の目安を、上り・下り別にまとめました。
・上り
⇒サーバーにデータをアップロードする作業。たとえば、メール送信やWeb上に動画や写真の投稿などがこれにあたります。
利用サービス | 上り速度の目安 |
メール送信 | 1Mbps |
SNSへの写真投稿、ビデオ通話 | 3Mbps |
SNSへの動画投稿、データファイルの共有 | 10Mbps |
・下り
⇒サーバーからデータをダウンロードする作業。たとえば、グーグルで検索をしたり、メール受信、動画サービスを見たりなどがこれにあたります。
利用サービス | 下り速度の目安 |
ウェブページ閲覧、メール受信、LINE受信 | 1Mbps |
YouTube動画(720p)、ビデオ通話 | 3Mbps |
YouTube動画(1080p) | 5Mbps |
4K動画の再生 | 25Mbps |
最近は動画コンテンツが増加傾向にありますが、動画は容量が大きいため、ADSLの速度に不安を感じるシーンも増えているのではないでしょうか。
よりくわしい情報に関しては、以下の記事を参考にしてください。
>>快適なインターネットに必要な上下の速度目安を目的別に整理!
ADSLの速度改善するための5つの方法
ADSLの速度を少しでも改善したい場合は、下記の項目を一つずつ試してみてください。
1.基地局までの距離と伝送損失を確認
2.モデムの再起動
3.モジュラーケーブルを短く
4.接続端末が古くないか
5.保安器の高周波雑音
具体的に解説していきます。
1.基地局までの距離と伝送損失を確認
先術した通り、ADSLの速度はNTT基地局から自宅までの距離が長いほど遅くなります。
そして、実際の距離はNTTの線路情報で確認が可能です。NTT東日本と西日本で利用するサイトが異なりますので、お住いの住所が該当するページで確認をしてください。
契約しているADSLプランが8M以下の場合は自宅から3km以内に基地局があるか、それ以上のプランの場合は5km以内に基地局があるか、を目安とすると良いでしょう。
基地局までの距離が遠い場合はADSLとして速度が期待できないため、光回線などへの乗り換えを検討してください。
「伝送損失」が31デシベル以上の場合も、乗り換えの検討をおすすめします。
2.モデムの再起動
ADSLの速度がいつもより遅いと感じる場合には、モデムの再起動が有効的です。電源を一度落として再度電源を入れなおすと、問題が解決されることがあります。
常時電源が付いているため、2週間に1回は電源のOFFとONを行うといいでしょう。
3.モジュラーケーブルを短く
モジュラージャックからモデムまでのケーブル(モジュラーケーブル)が長いとノイズを拾ってしまう可能性があり、ノイズを拾うと回線の速度や安定性に影響を与えます。
モジュラーケーブルは、短くノイズカット機能が付いているものが理想です。
4.接続端末が古くないか
パソコンやタブレットなどの端末が古いと、スペック的に回線の速度に対応できない可能性があります。
とはいえ、ADSL自体が古いサービスですし、サポート対象外のOSを利用していなければ問題はないでしょう。
心配な方は、立ち上げているソフトやアプリが多すぎないかを確認してください。CPUやメモリに負担がかかり端末が固まってしまうと、ネットに接続できないという事態も発生しやすいです。
5.保安器の高周波雑音
NTTが電話回線を引く込む際に、保安器という機器を家の壁に取り付けます。これは、雷などによる高電圧・大電流が家の中に電流が流れてくるのを防止するためです。
そして、「6PTタイプ1(6PT-1)」という型名のNTT保安器のみ電話着信時に高周波雑音が発生し、ADSLでインターネットへ接続していると途中でネットが切れるか・著しく速度が低下します。
あくまで、電話の呼び出し音が鳴っている時だけの減少で、受話器を取るとADSL接続は復帰しますが、この現象を解決するためにはNTTに保安器の交換を依頼をする必要があります。
ADSLは2024年3月末には廃止・終了してしまう
ADSLの速度改善をする方法を説明しましたが、残念なことにADSLは最長2024年3月末に廃止・終了することが決まっています。
加入しているプランによっては、もっと早く終わってしまう可能性もあるため、現在ADSLを利用している人は事前に確認しておきましょう。
こちらの記事で詳しく解説していますので、合わせてご確認ください。
>>ADSLはいつまで利用できる?廃止・終了時期や乗り換え方法・選び方

>>どれか1つだけ選べるおトクな特典の詳細はこちら
乗り換え先の光回線にNURO 光がおすすめの理由
もし、ADSLの乗り換え先に光回線を検討しているのであれば、ぜひ「NURO 光」をご検討ください。
NURO 光が多くの方に支持されている理由は、以下の通り。
・速度が最大下り2Gbpsと高速
・プロバイダとセットで料金がお得
・工事費用が実質無料
・ソフトバンクスマホとセットでお得に
順番にご紹介していきます。
速度が最大下り2Gbpsと高速
ADSLの速度が下り最大50Mbpsであるのに対して、NURO 光の速度は下り最大2Gbps※。約40倍の速度を実現しており、一般的な光回線と比べても規格上2倍の速さです。
下り速度(最大) | |
ADSL | 50Mbps |
一般的な光回線 | 1Gbps |
NURO 光 | 2Gbps |
プロバイダとセットで料金がお得
下り最大2Gbpsという通信速度を実現しているNURO 光ですが、月額料金は5,200円(税込)(3年契約プラン)となり、この金額にはSo-netのプロバイダ料金も含まれています。
回線によってはプロバイダ料金が別途必要なものもあるため、お値打ち価格で高速インターネットの利用が可能です。
工事費用が実質無料
NURO 光では工事費用が44,000円(税込)かかりますが、特典により実質無料となります。
特典の内容は、「44,000円(税込)分の工事費用が36ヶ月に分割されて2ヶ月目~37ヶ月目にかけて請求され、同等額が割引される」というもの。そのため、実質無料になる仕組みです。(2年契約プランの場合は24ヶ月)
工事費請求期間が経過する前にNURO 光を解約すると、残債の支払いが発生しますが、請求期間以上の間利用すれば工事費用は実質かかりません。
ソフトバンクスマホとセットでお得に
NURO 光には、ソフトバンクの割引特典である「おうち割 光セット」が用意されています。加入すると、スマホ1台あたりの月額料金が550円~1,100円(税込)割引に。
仮に家族4人全員がソフトバンクであれば、月額2,200円~4,400円(税込)の割引が適用される計算となります。
「NURO 光 でんわ」の加入が必要など割引適用の条件をいくつかありますが、ソフトバンクユーザーにとって大きな割引と言えるでしょう。
まとめ
インターネットのライトユーザーであれば、ADSLであってもそれほど速度が気にならないかもしれません。
しかし、今後、高画質の動画コンテンツがどんどん増えていくことを考えると、より高速な光回線への変更をおすすめします。
また、ADSLは最長で2024年3月末には終了してしまうサービスです。終了間際には光回線への乗り換え需要が高まることも予想されますので、混雑を避けるために早めの乗り換えをご検討ください。