
光回線を導入する際は、モデムやONU、ルーターなどの機器が必要です。実は、これらはそれぞれ役割が異なることをご存じでしょうか。正しく理解していないと機器選びで迷う原因となるだけでなく、通信トラブルを引き起こしてしまう可能性もあります。
本記事では、モデム・ONU・ルーターの違いをはじめ、それぞれの役割や接続方法をわかりやすく解説します。これから回線を導入する方や、設備の買い替えを検討している方は、ぜひ参考にしてください。
目次
モデム・ONU・ルーターの違い

モデム・ONU・ルーターは、すべてインターネット接続に関わる重要な機器です。それぞれの主な役割や使われる回線は以下の通りです。
| 機器 | 主な役割 | 使われる回線 | Wi-Fi機能 |
|---|---|---|---|
| モデム | アナログ信号とデジタル信号の変換 | ADSL・CATV | なし |
| ONU | 光信号とデジタル信号の変換 | 光回線 | なし |
| ルーター | 複数端末の接続・通信の振り分け | すべての回線 | あり |
モデムとONUはどちらも信号を変換する役割を持つ機器ですが、使われる回線が異なります。モデムはADSLやケーブルテレビ回線で使用されるのに対し、ONUは光回線で利用される機器です。
モデムやONUと、パソコンをLANケーブルで直接接続すれば、インターネットの利用は可能ですが、接続できる端末は1台に限られ、Wi-Fiによる無線接続も利用できません。そのため、スマホやタブレットなど複数の端末を同時に使いたい場合は、通信を振り分けるルーターの設置が必要です。
それでは、モデム・ONU・ルーターの特徴を1つずつ詳しく見ていきましょう。
モデムとは
モデムは、ADSLやケーブルテレビ回線でインターネットを利用する際に必要な機器です。
電話回線やCATVはアナログ信号で通信するため、そのままではパソコンで扱えません。モデムが回線側のアナログ信号をデジタル信号に変換し、パソコンから送るデジタル信号も回線用に変換することで、インターネット通信が可能になります。
なお、ADSLは電話回線を利用した通信方式で、2024年3月に多くの主要なサービスが終了しており、現在は光回線への移行が進んでいます。そのため、これからインターネット回線を契約する方はONUを利用するのが一般的になるでしょう。
光回線とADSLの違い|回線の種類や速度・料金、見分け方を解説ONU(光回線終端装置)とは
ONUは、光回線を利用する際に必要な機器です。モデムと混同されることがありますが、使われる回線が異なります。
光回線は、光ファイバーケーブルを使ってインターネットに接続する通信回線です。ただ、光信号のままではパソコンで扱えません。そこで、ONUが光信号をデジタル信号に変換します。さらにパソコンから送られるデジタル信号も光信号へ変換することで、インターネット通信ができるようになるのです。
ONUは光回線終端装置とも呼ばれ、光回線を利用するうえで欠かせない機器のひとつといえます。
下記の記事では、光回線の選び方を詳しく解説していますので、ぜひご覧ください。
光回線の種類は4種類!メリット・デメリットから選び方まで解説ルーターとは
ルーターは、複数の端末をインターネットに接続する場合に必要な機器です。ONUやモデムだけでもインターネットには接続できますが、この場合、1台の端末でしか利用できません。ルーターを使えば通信を振り分けられるため、パソコンやスマホなど複数の機器を同時に接続できるようになります。
また、ルーターには無線LAN機能があり、Wi-Fi環境を構築できるのも特徴です。ケーブルを使わずにインターネットを利用できるため、家庭内での利便性が大きく向上します。さらに、有線ポートも複数あるため、パソコンやゲーム機を有線接続して安定した通信を利用することも可能です。
下記の記事ではWi-Fiルーターの選び方を詳しく解説しているので、あわせて参考にしてください。
光回線のルーターとは?役割や選び方、つなぎ方を徹底解説機能が一体になった機器
事業者によっては、ONUにルーター機能が内蔵された一体型の機器が提供されることがあります。
さらに、ONUとルーターに加えてひかり電話の機能もまとめた「ホームゲートウェイ」という機器もあります。複数の機能が1台にまとまっているため、配線がシンプルになり、設置や管理の手間も軽減されるでしょう。機器をできるだけ増やしたくない方や、配線をすっきりさせたい方におすすめです。
気になる方は、以下の記事をぜひご覧ください。
ルーター一体型ONUは便利!でもWi-Fi接続の有料・無料は回線によって異なる ホームゲートウェイとは?ONUやルーターとの違いや利用上の注意点も解説各接続機器の見分け方
モデムやONU、ルーターは見た目が似ているため、どれがどの機器なのか迷ってしまいがちです。ただし、接続口の数や配線のつながり方を確認すれば、ある程度見分けられます。ここでは、それぞれの機器を見分けるためのポイントをわかりやすく解説します。
モデムとONU
モデムとONUは、回線と直接つながる機器である点が大きなポイントです。本体の背面には、回線につなぐための差し込み口が付いています。電話機やISDN、LANなどを接続する際に使われるモジュラージャックや、光回線用の光ポートなどがあります。
光コンセントと直接つながっている機器であれば、電話回線の場合はモデム、光回線の場合はONUと判断できるでしょう。より確実に見分けたい場合は、機器の背面や側面に貼られているシールに記載された製品型番を検索して確認するのがおすすめです。
ルーター
ルーターは、接続できる端末の数やポートの数が多いのが特徴です。モデムやONUはLANポートが1つのみであることが多いのに対し、ルーターは本体背面にLANポートが複数あります。一般的には、4つ前後の差し込み口が並んでいる機器が多いです。
また、ルーターは各端末へ通信を振り分けるのが主な役割です。そのため、壁のコンセントや回線口に直接つなぐのではなく、ケーブルでモデムやONUと接続される機器と覚えておくとよいでしょう。
モデム・ONU・ルーターの入手方法

モデムやONU、ルーターの入手方法は、主に次の2つです。
・回線事業者からレンタルする
・購入して自分で用意する
回線事業者からのレンタルだけで済むこともありますが、通信速度や性能にこだわる場合は自分でルーターを用意する方法もあります。利用環境や目的に応じて適した選び方は変わるため、それぞれ確認していきましょう。
回線事業者からレンタルする
モデムやONUは市販されておらず、個人で用意する必要もありません。回線契約時に回線事業者からレンタルして工事の際に設置するか、事業者から送付されるのが一般的です。
また、モデムやONUにルーター機能が内蔵されていれば、ルーターを別途用意しなくてもWi-Fiを利用できます。ルーター機能がない場合でも、回線事業者や契約プランによってはルーターも一緒にレンタルできることがあります。
レンタル可能な機器の詳細については、契約前に事業者に確認しましょう。
購入して自分で用意する
モデム・ONU・ルーターのうち、ルーターは自分で購入して用意することも可能です。レンタルと異なり月額料金がかからないため、長期間利用する場合はトータルコストを抑えやすくなります。
また、通信速度や同時接続台数など、必要なスペックを自分の利用環境に合わせて選ぶこともできます。用途や好みに応じて最適な製品を選べるため、より快適な通信環境を整えやすくなるでしょう。
ただし、初期設定やトラブル時の対応は自分で行う必要があります。短期間の利用を考えている方や機器にこだわりがない方、設定に不安がある方はレンタルを選ぶとよいでしょう。
モデム・ONU・ルーターの接続方法
モデム・ONU・ルーターは、正しい順番で接続しないとインターネットに接続できないので注意しましょう。基本の流れは「回線コンセント→モデム(ONU)→ルーター→各デバイス」の順です。
まず、壁の回線コンセントからモデムまたはONUに接続し、インターネット回線を受け取ります。次に、ルーター機能が内蔵されていない場合は、モデムやONUとルーターをLANケーブルで接続します。最後に、パソコンやスマホなどの端末を有線またはWi-Fiで接続すれば準備完了です。
あとは、インターネットを利用したい端末から設定・確認を行いましょう。
モデム・ONU・ルーターのそれぞれの役割を整理しよう
モデムやONU、ルーターは、インターネット接続に欠かせない機器ですが、それぞれ役割や使われる回線が異なります。
モデムやONUは回線の信号を変換する役割を担い、ルーターは複数の端末を接続したり、Wi-Fi環境を整えたりする役割があります。基本的に回線事業者からのレンタルで用意できるため、自分で準備する必要はほとんどありません。
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