外から部屋に回線を直接引く場合は、大家さんの許可が必要な場合がほとんどです。
この記事では、NURO 光利用時に大家さんとどのように交渉し、上手に許可をもらうか。その点に焦点を当てて解説していきたいと思います。
目次
許可をもらうためには、工事の内容をしっかり説明できるようにしておくこと
NURO 光に限らず、光回線の開通工事を行う際には、大家さんの許可をとる必要があります。
そして、許可を得るために必要なポイントは、「工事の内容をきちんと理解してもらい、安心してもらうこと」です。
そのためには、あなた自身が工事の内容をしっかりと理解し、大家さんに説明できるようにならなければなりません。
まずは、賃貸物件でNURO 光の通常プランを利用する際どんな工事が行われるのか?
その内容を、確認しておきましょう。
賃貸物件に「NURO 光」導入時の2つの工事内容
まず大前提として、「光回線の工事は小規模なうえ短時間で終了」します。必要以上に大掛かりな工事ではないため、その点を大家さんに上手に伝えて安心感を持ってもらいましょう。
場合によってはマンションやアパートに傷をつけてしまう可能性がありますが、伝え方次第で悪い印象を最小限に抑えることが可能です。この点に関しては、後ほど詳しく解説いたします。
具体的な工事内容ですが、NURO 光の回線を新たにマンションやアパートに引く場合の工事は、以下の2回に分けて行われます。
・宅内工事
・屋外工事
それぞれの工事内容を、順番に解説していきます。
宅内工事
まず最初に行うのが、宅内工事です。
NURO 光の宅内工事では、以下の4つのことを行います。
1.光キャビネットの取り付け(戸建て・Cタイプ(総戸数39戸以下かつ1~2階建ての集合住宅)の場合)
2.宅内への光ケーブルの引き込み
3.光コンセントの取り付け
4.光コードの配線とONUの設置
ここで問題となる工程は、「1.光キャビネットの取り付け」です。
一般的な1~2階建てのアパートの場合は、外壁にビス留めを行って光キャビネットを取り付けるのですが、その際に外壁にビスを留めるための穴を開ける必要があるためです。
ビス留めは全部で3か所。穴の大きさは3~4mm程度。
ビス留めを行う際には、防水処理も行いますが、外壁に穴を開ける点は大家さんにきちんと説明しなければいけません。
外壁に穴を開けることに難色を示されたり、物理的に不可能な場合は、両面テープによる光キャビネットの取り付けにも対応しています。大家さんにもそういった選択肢があることを伝え、安心してもらいましょう。
他の2、3、4に関しましては、建物に傷をつける工事はありません。
屋外工事
※写真はイメージです
続いて屋外工事では、以下の工事を行います。
1.電柱から光ケーブルを引き込む
2.光ケーブルを建物に固定
3.光ケーブルを光キャビネットに繋げて接続
こちらに関しては、建物を傷つけることは基本的にありません。
ただし、「2.光ケーブルを建物に固定」する際に、場合によっては外壁にビス留めをする必要が生じます。
ビス留めが必要な場合とそうでない場合の違いは、「建物にすでに引き留め金具が設置されているかどうか」。
一方、すでに引き留め金具が設置されている場合はそれを利用することができるため穴を開ける必要がありません。
また、その他の部分に関しましても建物を傷つける工事はありません。
※すでに引き留め金具が設置されていても新設する場合があります。その際はビス留めが必要です。
大家さんが工事を嫌がる理由は?
光回線を賃貸物件に導入する工事の際に、大家さんが嫌がることは以下の2つです。
「大切なアパート(マンション)に傷がつくこと」
「工事の際、他の住人の迷惑になってしまうこと」
つまり、上記の2点に関してきちんと説明し、大家さんの不安を払拭できれば、工事の許可を得られる可能性はぐっとアップします。
細かい交渉のコツを確認する前に、この原理原則をしっかりと理解しておきましょう。
大家さんにNURO 光の導入許可をもらう3つのコツ
ここからは、大家さんにNURO 光導入の許可をもらうための、具体的なコツをご紹介していきたいと思います。
ポイントは、以下の3点です。
・工事という言葉を使わない
・管理者の立ち会いも可能と伝える
・退去時の撤去を約束する
それぞれ、順番に解説します。
工事という言葉を使わない
「工事」と聞くと、壁に穴を開けたり、建物の大がかりな改造をしたりするという印象を与えてしまう恐れがあります。
「大切な建物を傷つけなくない」大家さんにとっては、その点が大きな不安要素になり得ます。
しかし、実際にNURO 光導入時に行う工事は、大げさなものではありません。たしかに、場合によっては壁に数ヶ所小さな穴を開けることはありますが、基本的には「配線を引くための簡単な取り付け作業」をするだけです。
ですので、大家さんに内容を伝える際は、きちんと工事内容を伝えるように心がけましょう。
ちなみに、作業時間は1時間~1時間半程度。大家さんに所要時間のことをたずねられたら、そのように答えると良いでしょう。
また、工事の際は騒音の心配もありませんので、そちらも合わせて伝えるようにしてください。
管理者の立ち会いも可能と伝える
NURO 光の開通作業には、管理者の立ち会いも可能です。
工事は2回に分けて行われますが、どちらの工事にも管理者は立ち会えます。
実際に工事の様子を見ることができれば、大家さんの安心感がアップしますよね。
立ち会いにはとくに事前報告の必要がないため、工事時間と日程を伝え、大家さんに「作業時に立ち会いが可能」な旨を伝えましょう。
「立ち会ってもOK」と言われるだけで安心し、実際には立ち会わずに工事をOKしてくれるケースも多いです。
退去時の撤去を約束する
大家さんに対して、「自分の退去時に撤去を行うこと」を伝えることも大切です。
撤去の際、NURO 光の工事業者にお願いすれば壁についてしまった傷の補正を行ってもらえるため、部屋を入居前の状態に戻すことができます。
この点も、大家さんの安心感アップにとって大きなポイントです。
引っ越しのときの注意点
ただし、退去時には一点だけ注意しなければいけないところがあります。
それは「撤去する際には、撤去費用がかかる場合がある」ということ。NURO 光の退去工事は、希望者のみに行っている有償サービスのため注意が必要です。
退去工事の料金は11,000円(税込)です。
また、次に入居する引っ越し後のインターネット回線についても引き続きNURO 光を導入する場合は、「お引越し先でもNURO特典」でのお申し込みがおすすめです。
「お引越し先でもNURO特典」の内容は、どのタイミングで退去しても、工事費の財債や契約解除料は補填されるというもの。また、次の住まいの工事費が実質無料になったり、契約事務手数料が無料になったりと、引っ越し後も引き続きNURO 光を利用しやすい制度が整っています。
まとめ
賃貸物件で工事などを行う際は、トラブル防止の意味でも大家さんの許可が必要になります。
その際には、大家さんが不安に駆られることのないように、「建物を傷つける心配が少ないこと」と「他の住人に迷惑をかけないこと」を軸に説明をしましょう。
合わせて、ご紹介した交渉のコツを意識することで、工事の許可を得やすくなります。
スムーズにNURO 光の導入を進めていくためにも、大家さんに「わかりやすい形」で伝えるようにしてくださいね。