Wi-Fiルーターの置き場所はどこが最適?電波が弱いときの対処法も

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自宅などでインターネットを利用する際、Wi-Fiルーターをどこに置くべきか迷う方は多いでしょう。実は、Wi-Fiの電波感度はWi-Fiルーターの置き場所によって変わります。適切な場所にWi-Fiルーターを設置しないと接続が悪くなることもあります。

本記事では、Wi-Fiルーターの置き場所が重要な理由やNGな置き場所、電波が弱い場合の対処法を解説します。Wi-Fiルーターの置き場所にお悩みの方や、電波の状態が悪いと感じている方は、ぜひ参考にしてください。

Wi-Fiルーターの置き場所が重要な理由

Wi-Fiルーターの置き場所はインターネットを利用するにあたってとても重要です。Wi-Fiの通信品質は、Wi-Fiルーターの置き場所によって大きく変わることがあります

Wi-Fiルーターからの電波を遮るものや、電波干渉を起こすものが近くにあると、電波が弱くなり通信が不安定になりやすいです。また、置き場所によって家全体への電波の届きやすさも変わります。そのため、Wi-Fiルーターの設置場所には注意する必要があります。電波の特性を理解して正しい場所に設置することで、広範囲に届く快適なWi-Fi環境を構築できるでしょう。

Wi-Fiルーターの最適な置き場所6選

それでは、Wi-Fiルーターの置き場所について解説していきます。置き場所として最適なのは主に以下の6つの場所です。

・インターネットの利用頻度が高い場所
・周囲に障害物がない場所
・周囲に電磁波を発生する機器がない場所
・床より1~2m高い場所
・家や部屋の真ん中に位置する場所
・温度や湿度が高すぎない場所

具体的にどういった場所なのか、詳しく見ていきましょう。

インターネットの利用頻度が高い場所

使用するデバイスとの距離が遠いほど、Wi-Fiルーターの電波は届きにくくなります。そのため、Wi-Fiルーターを設置する際は、家の中でもインターネットの使用頻度が高い場所を選ぶと良いでしょう。例えば、リビングやダイニング、仕事部屋などがおすすめです。

周囲に障害物がない場所

Wi-Fiルーターの電波は、周囲に障害物があると遮られてしまうことがあります。Wi-Fiルーターを設置する際は、できるだけ周りに何もない場所が最適です。

人によっては、生活感を隠すためにWi-Fiルーターをカバーや布で覆いたくなることもあるでしょう。しかし、これも電波を妨げる要因になってしまうので注意が必要です。

周囲に電磁波を発生する機器がない場所

Wi-Fiルーターの周囲に電磁波を発生する機器があると、通信が不安定になることがあります。これは、電磁波を発する機器がWi-Fiの電波に干渉し、通信を妨害することが原因です。電磁波を発する機器として、テレビや電子レンジなどの家電製品が挙げられます。電磁波を発する電化製品やBluetooth機器などの近くにWi-Fiルーターを設置することは避けましょう。

床より1~2m高い場所

Wi-Fiルーターは床から1〜2m程高い場所に設置するのがおすすめです。Wi-Fiの電波の広がり方は球体状のため、床にそのまま置くと電波が無駄になってしまいます。高い位置で床から離してWi-Fiルーターを置くことで、電波が効率よく広がり、より広い範囲をカバーできます。

家や部屋の真ん中に位置する場所

前述したとおり、Wi-Fiの電波は球体状に広がります。そのため、家や部屋の中央はWi-Fiルーターの設置場所として最適です。

家や部屋の真ん中にWi-Fiルーターを設置することで、電波がより効率よく広がります。電波が均等に広がるため、家中どこにいてもつながりやすくなるでしょう。置いてみて配線が邪魔に感じる場合は、配線カバーを利用してまとめるのがおすすめです。

温度や湿度が高すぎない場所

温度や湿度が高すぎる場所は、Wi-Fiルーターの設置場所としては向いていません。温度や湿度が高すぎると、機器の劣化を招くことがあります。

暖房機器の近く、窓際など直射日光のあたる場所、浴室や水槽の近くなど、温度や湿度が高くなりやすいところは避けるようにしましょう。また、Wi-Fiルーター本体も発熱するため、なるべく風通しの良い場所に置くことが重要です。

Wi-FiルーターのNGな置き場所

Wi-Fiルーターの置き場所として、上記で紹介した条件と真逆になってしまう環境はNGです。

・障害物の近く ・電磁波を発する機器の近く ・床への直置きや壁際への設置 ・温度が高い暖房機器の近く ・直射日光のあたる場所 ・浴室や水槽など湿度の高い場所

こういった置き場所を選んでしまうと、快適にインターネットを利用できなくなる可能性が高くなります。

障害物の近くや電磁波を発する機器の近く、窓際や水回り付近への設置は避けたほうが無難です。また、電波を家や部屋全体に均一に届けるためにも、床にそのまま置いたり壁際に設置したりしないようにしましょう。

Wi-Fiルーター設置後の電波状況の確認方法

Wi-Fiルーターを設置する際、まず確認したいのが電波状況です。Wi-Fiルーターの置き場所を変更したタイミングなどで、電波の改善状況をWebやスマホアプリで確認することができます。

電波状況は、以下のようなサービスで確認することができます。

Speedtest
Fast.com
●Googleのインターネット速度テスト

電波状況を確認する際は通信速度だけでなく、Ping値も確認しましょう。Ping値とは、インターネット回線の応答速度を示す値のことです。Ping値が高いほど、通信に遅延が発生しやすい状況であることを意味します。詳しくは以下の記事をご覧ください。

>>目的別のPing値目安はどれくらい?|計測方法や通信速度との違いも解説

置き場所を変えてもWi-Fiルーターの電波が弱い場合の対処法4選

Wi-Fiルーターの置き場所を変えても電波の状態が弱く改善されない場合は、以下の4つの対処法を試してみましょう。

・周波数帯を変える
・メッシュWi-Fiや中継器を利用する
・電波強度の強いWi-Fiルーターに変える
・契約プランや回線を見直す

1つずつ詳しく解説します。

周波数帯を変える

回線がつながりにくくなる原因の1つとして、Wi-Fiの周波数帯が考えられます。周波数帯によって特徴が異なるため、快適に利用するためには状況に適した周波数帯を選ぶことが大切です。

Wi-Fiの周波数帯は、主に2.4GHzと5GHzの2種類があります。

周波数帯 速度 電波干渉 障害物干渉 対応ルーター
2.4GHz 普通 受けやすい 受けづらい 多い
5GHz 速い 受けづらい 受けやすい 普通

2.4GHz帯は障害物に干渉されにくく、電波が届く範囲が広いのが特徴です。ただし、電子レンジなどの家電でも使用されている周波数帯のため、電波干渉が起こりやすいという欠点があります。

一方の5GHz帯は、速度が速く安定した通信が可能です。ところが、障害物に弱いため距離が遠くなるほど電波が弱くなります。

現在接続している周波数帯は、SSIDで確認できます。SSIDとは「Service Set Identifier」の略で、Wi-Fiネットワークに割り当てられる名前のことです。周波数帯によってSSIDが異なり、2.4GHz帯の場合は末尾に「2G」「g」「G」が付きます。一方、5GHz帯の場合は末尾が「5G」「a」「A」になっています。

周波数帯を変えるためには、接続するデバイス側から変更したい周波数帯のネットワーク名に切り替えるのが、最も簡単な方法です。

メッシュWi-Fiや中継器を利用する

メッシュWi-Fiや中継器を利用するのも1つの方法です。メッシュWi-Fiとは、網目(メッシュ)のようにネットワーク機器がつながる通信形態で、障害が発生しても迂回して通信するなど、障害に強いのが特徴です。導入するには、メッシュWi-Fiに対応したWi-Fiルーターを利用することが条件となります。

また、中継器を導入することで改善する可能性もあります。自宅の端の部屋や2階にWi-Fiが届きにくいと感じる場合は、Wi-Fiルーターと利用場所の間に中継器を設置するのがおすすめです。中継機を設置することで、Wi-Fiの電波が弱くなる前に電波をキャッチ・再発信し、離れた場所でも電波が届きやすくなります。

メッシュWi-Fiについては、以下の記事でも詳しく解説しています。

>>メッシュWi-Fiとは?おすすめな人の特徴やメリット・デメリットを解説

電波強度の強いWi-Fiルーターに変える

色々試してみてもなかなか改善されない場合、Wi-Fiルーター本体が古くなっている可能性があります。そういった場合は、電波強度の強いWi-Fiルーターへの買い換えを検討しましょう。

買い換える場合は、より電波強度が強くアンテナ数も多い、規格の新しいWi-Fiルーターへの変更がおすすめです。使用中のWi-Fiルーターがレンタル機器である場合は、使用年数や電波状況について確認したうえで、事業者に問い合わせてみましょう。

契約プランや回線を見直す

契約中のプランや回線を見直すことも大切です。通信品質に問題を感じている場合は事業者やプランの変更も検討しましょう。

事業者を乗り換えることで、通信品質が向上することもあります。乗り換えでは特典やキャンペーンが用意されていることも多いので、よりお得に利用するためにも事前に確認しておきましょう。

Wi-Fiルーターの置き場所に注意してインターネットを利用しよう

ここまで、Wi-Fiルーターの置き場所が重要な理由やNGな置き場所、電波が弱い場合の対処法について解説してきました。

Wi-Fiルーターの置き場所はインターネットの通信速度や品質に影響します。置き場所を工夫しても改善されない場合は、周波数帯を変える、メッシュWi-Fiや中継器を利用する、Wi-Fiルーターを新しいものに買い換えるといった方法がおすすめです。どうしてもつながりづらい場合は、回線の乗り換えも検討しましょう。

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さらに、オプションサービスの「つながるメッシュWi-Fi」を利用すれば、1台の無線ルーターでは電波が届きにくい物件でも広範囲の無線LAN環境を構築できます。2階など、離れた場所でも快適にWi-Fiを利用したい場合におすすめです。

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