スマホの通信制限・速度制限を解除する方法は?制限を避けるための対策も

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スマホなどでインターネットを利用していて、データ容量をつい消費してしまい、通信制限がかかってしまったことがある方は多いのではないでしょうか。通信制限がかかると速度が大きく低下し、快適にインターネットを利用できなくなってしまいます。

本記事では、通信制限の解除方法や通信制限を避けるための対策について解説します。通信制限でお困りの方はぜひ参考にしてみてください。

通信制限・速度制限とは

通信制限・速度制限とは、回線事業者との契約で定められたデータ容量の上限を超過して通信を行った場合に通信速度が低下する仕組みのことです。例えば、契約プランのデータ容量が7GBの場合、7GBを超えてデータ通信を行うと、通信速度が制限されます。

契約プランの上限を超えていなくても、短時間で大量の通信を行った場合や、事業者の回線が混雑している場合に通信制限がかかることがあります。スマホだけでなく、モバイルルーターやホームルーターでも、契約プランによっては通信制限がかかる可能性があります。

通信制限・速度制限がかかるとどうなる?

通信制限がかかると、スマホの通信速度は大きく低下します。低下した場合の最大通信速度は回線事業者や契約プランによって異なりますが、一般的には以下のような速度に設定されています。

1Mbps
300Kbps
128Kbps

通信制限によって速度が低下すると、以下のような問題が発生する可能性があります。

データのダウンロードに時間がかかる
動画視聴時に読み込みが発生する
Webサイトの画像が読み込まれずテキストしか表示されない

インターネットを快適に利用できなくなるため、Webページの閲覧など、比較的データ通信量が少ない用途でも不便になってしまいます。

通信制限・速度制限についてのユーザーの声

通信制限がかかった経験のある方にアンケートを実施しました。

【アンケート概要】
調査時期:2024年6月5日
回答数:150件
調査手法:インターネット調査
調査対象:スマホで通信制限がかかったことがある人
調査実施:インターネットリサーチ会社

契約していた通信プランのギガ数

「通信制限がかかっていたときに契約していた通信プランのギガ数」を質問しました。

<通信制限がかかっていたときに契約していた通信プランのギガ数>

回答 割合
~1GB 12.0%
~3GB 37.3%
~5GB 20.0%
~7GB 10.0%
~10GB 12.7%
それ以上 8.0%

「3GB」までのデータ容量が比較的少ないプランで契約していたユーザーが多いことがわかります。一方で「10GB」以上など、大容量のプランで契約していても通信制限がかかってしまった方もいます。大容量のプランで契約している場合も、使い方には注意が必要です。

よく利用していたアプリ・コンテンツ

「通信制限がかかっていたときによく利用していたアプリ・コンテンツ」(複数回答)を質問しました。

動画アプリやゲームなど、大容量の通信が発生するアプリの割合が高いことが分かります。「その他」と回答したユーザーは、漫画アプリや位置情報サービスを利用したアプリをよく利用していました。

通信制限がかからないように普段気を付けていること

「通信制限がかからないように普段気を付けていること」を質問しました。

<通信制限がかからないように普段気を付けていること>(複数回答)

回答 割合
フリーWi-Fiに接続している 40.7%
動画やゲームなどの利用を控えている 33.3%
スマホの利用を控えている 28.0%
位置情報サービスをオフにしている 21.3%
動画視聴時に画質を落としている 16.0%
バックグラウンドでの更新をオフにしている 14.7%
モバイルルーターを契約している 12.0%
大容量・無制限のプランに申し込んでいる 11.3%
クラウドストレージの同期をオフにしている 6.0%
特に気を付けていることはない 6.0%
「機内モード」を活用している 1.3%
その他 3.3%

フリーWi-Fiを利用しているユーザーや、大容量の通信を必要とするアプリの利用を控えているユーザーが多いことがわかります。通信制限を避けるには様々な対策がありますが、データ容量の消費をおさえつつ、できるだけWi-Fiを利用するのが基本です。詳しい対策について下部で解説していますので、ぜひご覧ください。

通信制限・速度制限を解除する3つの方法

通信制限を解除するには、主に以下の3つの方法があります。

通信制限が解除されるのを待つ
追加でデータ容量を購入し解除する
Wi-Fiを利用して通信制限から一時的に抜け出す

それぞれの方法について、詳しく解説します。

通信制限が解除されるのを待つ

通信制限が解除されるまでの期間は事業者やプランによって異なるものの、多くの場合は翌月の1日に解除されます。たとえば5月に通信制限がかかった場合、通常の速度に回復するのは6月1日になります。月の初めに通信制限がかかってしまうと、解除されるまで長い期間待たなければなりません。

また、3日間で3GB以上使用したときなど、短期間で大量の通信を行った際にかかる通信制限は、多くの場合、24時間程度で解除されます

追加でデータ容量を購入し解除する

通信制限がかかってしまった場合、追加でデータ容量を購入することによって解除できます。追加で購入できるデータ容量には0.5GB・1GB・3GBなどがあり、回線事業者によって選択肢が異なります。

コストはかかってしまいますが、すぐに通信速度を回復させられるため、通信制限が解除されるまでの期間が長い場合など、必要に応じて購入しましょう。頻繁に通信制限がかかる場合は、その都度データ容量を購入するよりも、プランの見直しなどを検討してみてください。

Wi-Fiを利用して通信制限から一時的に抜け出す

Wi-Fiを使えばキャリアの回線を利用せずに済むため、通信制限による速度低下の影響を受けずにインターネットを利用できます

自宅だけでなく、飲食店などではフリーWi-Fiに接続するのも選択肢の一つです。ただし、フリーWi-Fiはセキュリティの観点でリスクが懸念されるため、個人情報を含むデータの送受信は避けるなど、慎重に利用しましょう。

通信制限・速度制限を避けるための5つの対策


通信制限を避けるための対策として、以下の5つが挙げられます。

アプリのバックグラウンド更新を無効にする
位置情報サービスをOFFにする
テザリングを控える
契約プランを見直す
Wi-Fiを利用する

それぞれの対策について、詳しく解説します。

アプリのバックグラウンド更新を無効にする

アプリのバックグラウンド更新を無効にすることで、データ通信量を削減できます。

アプリのバックグラウンド更新とは、操作されていない時でも常に最新の状態を維持するために、アプリが自動で情報の更新や取得を行う機能のことです。バックグラウンド更新が有効になっている場合、自身で操作していなくても自動的に通信が行われてしまいます。

常に情報を更新しておく必要があるアプリを除き、バックグラウンド更新は無効にするか、Wi-Fiに接続しているときに限定することをおすすめします。

ただし、バックグラウンド更新を無効にすることで使いづらくなってしまうアプリも中にはあります。地図アプリでルート案内がされない、SNSアプリでメッセージに気付けない、といったケースがあるため、バックグラウンド更新を無効にするアプリは慎重に選びましょう。

iPhoneとAndroidのそれぞれでバックグラウンド更新の設定を変更する際は、以下の手順で操作してみてください。

機種 手順
iPhone 「設定」>「一般」>「Appのバックグラウンド更新」>任意の選択肢をタップ
※アプリごとにオン/オフの切り替え可能
Android 「Playストア」アプリ>「設定」>「アプリの自動更新」>任意の選択肢をタップ

位置情報サービスをOFFにする

位置情報サービスは地図アプリなどを利用する際に便利な機能ですが、常に有効になっていると多くのデータ通信が発生してしまうため、不要なときは無効にしておくのがおすすめです。「アプリ(App)の使用中のみ許可」といった設定をしておけば、アプリ利用時のみ自動的に位置情報サービスが有効になるため、データ通信量をおさえられます。

iPhoneとAndroidのそれぞれで位置情報サービスの設定を無効にする方法は以下の通りです。

機種 手順
iPhone 「設定」>「プライバシーとセキュリティ」>「位置情報サービス」の「オフ」を選択
Android ホーム画面を上から下にスワイプ>「位置情報」アイコンを長押し>「OFF」を選択

テザリングを控える

テザリングの利用はできるだけ控えるのがおすすめです。テザリングとは、スマホのモバイル回線をタブレットやパソコンに共有してインターネットに接続する方法のことです。

外出先で便利なテザリングですが、データ通信量は多くなるため、頻繁に利用していると通信制限がかかりやすくなってしまいます。通信制限が気になる方は、テザリングはあくまでも補助的な手段と考え、頻繁に利用するのは避けましょう。

契約プランを見直す

頻繁に通信制限がかかってしまう場合は、契約プランの見直しも有効です。月額基本料金は高くなりますが、通信制限がかかってからデータ容量を何度も追加購入するよりコストをおさえられます。

自身のインターネットの用途や利用頻度に合わせた契約プランを検討しましょう。

Wi-Fiを利用する

可能な限りWi-Fiを利用するように心がけましょう。Wi-Fi接続をしていればキャリアの回線に接続しなくて済むため、データ通信量を気にせずにインターネットを利用できます。

一般的に、光回線などの高速で安定した回線を利用していれば、キャリアの回線よりもWi-Fiの方が品質の観点でも優れています。通信制限を避けられるのはもちろん、より快適にインターネットを楽しめるでしょう。

通信制限・速度制限を避けるには光回線のWi-Fiがおすすめ

自宅でWi-Fiを利用する場合は、光回線のご利用がおすすめです。多くの場合、光回線はデータ容量が実質無制限で、大容量の通信を短時間で行うなど、通常の使用の範囲を超えた使い方をしない限りは通信制限がかかりません。

光回線は他の回線と比較して、データ容量だけでなく速度や安定性の観点でも優れており、高速かつ安定した環境で動画視聴やゲームを楽しみたい方にはとくにおすすめです。

光回線の種類や選び方などについては、下記の記事もご覧ください。

>>光回線の種類は4種類!メリット・デメリットから選び方まで解説

光回線のWi-Fiを利用して通信制限・速度制限対策を

通信制限がかかると、スマホの通信速度は大きく低下し、動画やSNSを快適に楽しめなくなってしまいます。通信制限がかかってからデータ容量を追加購入するよりも、日頃から通信制限がかからないように対策するのがおすすめです。

Wi-Fiの利用は、スマホのデータ容量を節約するのに有効な方法の一つです。Wi-Fiの中でも、光回線のWi-Fiは速度が速く安定性も高いため、快適にインターネットを楽しめるでしょう。

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