毎月発生する電気代とガス代は、家計にも大きく影響します。電気とガスをお得に使って節約したい方は多いでしょう。電気とガスをまとめることで、電気代・ガス代をおさえられるケースがあります。節約に限らず大きなメリットが期待できますが、安全性・安定性やデメリットが気になる方もいるのではないでしょうか。
本記事では、電気とガスをまとめることによる安全性・安定性への影響や、メリットとデメリット、まとめる前に確認したいポイントについても詳しくご紹介します。
目次
電気とガスをまとめても安全性・安定性に影響はない?
電気とガスをまとめることで、安全性や安定性に悪い影響があるのでは?と不安に思う方もいるのではないでしょうか。急に電気やガスが使えなくなってしまったり、火事やガス漏れなどの危険性が高まったりといったリスクは避けたいところです。
しかし、実際には、電気とガスをまとめても、安全性や供給の安定性に影響が出ることはありません。電力自由化により、複数の事業者が新規参入しましたが、そういった事業者によって提供される電気やガスであっても、品質や供給体制が従来と変わるわけではないからです。
例えば、電力の供給は発電・送配電・小売という3つの部門に分かれており、電力自由化は「小売」の部分のみに限定されています。発電や送配電はいままで通り地域の電力会社が担当しているので、安全性や安定性は担保されています。
ガスに関しても、同じガス導管から供給されるガスであれば、品質に影響が出る恐れはないとされています。
※参照:資源エネルギー庁「よくある質問」
※参照:電力・ガス取引監視等委員会「ガス小売全面自由化に関するよくあるご質問と回答集」
電気とガスをまとめる4つのメリット
電気とガスをまとめることで、様々なメリットが期待できます。主なメリットは以下の4つです。
・セット割でお得に契約できる場合がある
・切り替えの手間をおさえられる
・支払い先を一本化できる
・手続きが楽になる
それぞれのメリットについて、詳しくみていきましょう。
セット割でお得に契約できる場合がある
電気とガスをまとめて契約する大きなメリットの一つが、セット割でお得に契約できる場合があることです。まとめることで、光熱費をおさえられる可能性があります。
セット割の適用によって、毎月の基本料金や従量料金が割引かれたり、事業者や料金プランによってはポイント還元が受けられたりと、お得に契約できるケースがあります。
毎月の電気代・ガス代を節約したい方は、電気とガスのセット割が提供されている事業者と料金プランをチェックしておきましょう。
切り替えの手間をおさえられる
切り替え手続きが必要になったときでも、電気とガスをまとめておけば、一度の手続きで済ませることができます。電気とガスを別々に契約していると、事業者を切り替えたいときはそれぞれの事業者に連絡して、切り替え手続きをしなければなりません。
電気やガスの切り替えには、どうしても一定の手間がかかってしまいます。まとめておくことでその手間をおさえ、比較的簡単に手続きを済ませられるのは大きなメリットの一つです。
支払い先を一本化できる
電気代とガス代の支払い先を一本化できるのも、電気とガスをまとめることによるメリットの一つです。電気とガスを別々に契約していて、口座引き落としのタイミングに差があったり、複数枚の請求書が送付されてきたりと、わずらわしい思いをしたことがある方もいるのではないでしょうか。
電気代とガス代をクレジットカードや口座振替で支払っている場合は、引き落としの口座やタイミングも同じになります。請求書も一つにまとめられるので、家計の管理をスムーズにできるようになるでしょう。
手続きが楽になる
電気とガスを別々に契約していると、トラブルなどが起こったときには、電力会社とガス会社に個別で問い合わせる必要があります。支払い方法や会員情報を変更したい場合など、それぞれの事業者で個別に手続きをするのは手間がかかってしまいます。
電気やガスをまとめることで、なんらかのトラブルが生じた場合の問い合わせや手続きを一本化できるのは大きなメリットの一つです。災害時などに電気とガスが共に使用できなくなった場合でも、一つの事業者に問い合わせるだけで対応が可能です。引っ越しの際の問い合わせ先も一本化できるため、よりスムーズに手続きできるようになるでしょう。
電気とガスをまとめる4つのデメリット
電気とガスをまとめる際には、メリットだけでなく、以下のようなデメリットもふまえて検討する必要があります。
・割高になる可能性もある
・プランの選択肢が減る
・契約手続きに手間がかかる可能性もある
・プロパン(LP)ガスの場合契約できない可能性がある
それぞれのデメリットについて、詳しく解説します。
割高になる可能性もある
節約のために電気とガスをまとめようとしても、必ずしも電気代とガス代をおさえられるとは限りません。事業者や料金プラン、実際の電気・ガスの使用量によってはむしろ割高になってしまう場合もあります。
提供されている料金プランは事業者によって異なり、セット割の有無や内容にも差があります。そのため、電気とガスをまとめて同じ事業者で契約できたとしても、必ずしもセット割が適用される料金プランで契約できるわけではありません。
また、セット割が適用されたとしても、電気とガスを別々の契約のままにしておいたほうが安い可能性もあるため、注意が必要です。
まとめた場合にどの程度の電気代・ガス代が発生するのか、各事業者の公式HPなどで料金表をチェックし、シミュレーションしておきましょう。
例えば、NURO 光とのセットで提供されているNURO でんきとNURO ガスの料金については、以下の記事もあわせてご覧ください。
>>NURO でんき・NURO ガスはどれくらいお得?料金と特徴を解説
プランの選択肢が減る
電気とガスをまとめて契約しようとすると、別々に契約するよりも選べる料金プランが限定されることがあります。
契約できる料金プランが少なくなってしまうと、実際の電気・ガスの使用量や自分のライフスタイルに合った料金プランを選びにくくなってしまうケースもあるでしょう。例えば、電力会社が提供する料金プランの中には、夜間から朝方にかけての時間帯に電気代を安く設定した料金プランがあります。この料金プランの場合、日中は不在することが多く、夜に電気を使う時間が長い方には向いていますが、日中に電気を使う時間のほうが長い方にはあまり向いていません。
電気とガスをまとめる際は、契約できる料金プランとその内容について確認し、自分のライフスタイルや使用量に合っているか、慎重に検討する必要があります。
契約手続きに手間がかかる可能性もある
電気とガスをまとめる際、手続きに手間がかかってしまうケースがあります。
電気とガスをまとめるためには、現在契約している電気・ガスを一度解約したのち、新たに契約を結ばなければなりません。解約や契約の手続き自体は難しくないケースがほとんどですが、まとめる際の手続きに一定の手間がかかる点は把握しておきましょう。
また、引っ越しなどの際に電気とガスをまとめる手続きを一緒に済ませたい場合は、日付に余裕をもって手続きする必要があります。手続きが引っ越し直前になると、入居日からの電気やガスの使用に間に合わない恐れがあるため、注意が必要です。
プロパン(LP)ガスの場合契約できない可能性がある
プロパン(LP)ガスの場合、電気とのセット契約が提供されていないこともあります。これは、2017年のガス小売完全自由化以降に新規参入した事業者について、供給しているのは都市ガスのみで、プロパン(LP)ガスに対応していないケースがあるためです。
プロパン(LP)ガスに比べ、都市ガスのほうが利用できない地域が多いため、供給エリアにも注意する必要があります。
後述しますが、電気とガスをまとめる場合、自宅が両方の供給エリアに入っていないと契約自体ができません。とくに、ガスについては、供給されている種類によっては電気とセットで契約できない可能性があることに注意しましょう。
電気とガスをまとめる際に確認したい3つのポイント
電気とガスをまとめる際は、メリットとデメリットのそれぞれをふまえたうえで、以下の3つのポイントを確認しましょう。
・現在の電気代・ガス代
・供給エリア
・違約金の有無
それぞれのポイントについて、詳しく解説していきます。
現在の電気代・ガス代
電気とガスをまとめようと考えている方は、現在の電気代やガス代をきちんと把握し、比較しながら検討しましょう。1か月あたりの電気代やガス代の合計を計算し、現在どの程度の光熱費がかかっているのかをチェックします。
電気とガスをまとめた場合の料金については、各事業者の公式HPに掲載されている料金表や、料金シミュレーションを活用するのがおすすめです。また、夏や冬は冷暖房の利用によって電気代・ガス代が高くなる傾向があるため、月々の使用量の差も考慮したうえで比較しましょう。
電気に関しては、アンペア数の確認も重要です。料金が安くなるからといって、現在よりも低いアンペア数で契約すると、ブレーカーが落ちやすくなるなど、使いにくくなってしまいます。料金を比較する際は、検針票や電気代の請求書を参照し、必ず現在と同じアンペア数で比較しましょう。
供給エリア
電気やガスの供給エリアは、事業者によって異なります。まずは各事業者の公式HPで供給エリアを確認し、契約できる事業者を比較・検討しましょう。また、電気の供給エリア内であっても、ガスの供給エリア外であるようなケースでは、セット割があったとしても電気とガスをまとめることはできませんので注意が必要です。
電気に関しても、オール電化の住宅や、マンション単位で一括受電契約がされている場合など、住宅によっては契約ができないケースもあります。供給エリアとあわせて確認しておきましょう。
NURO でんきとNURO ガスの対象エリアについては、下記のページからご確認ください。
>>【公式】NURO でんき|NURO 光 – インターネット・光回線
>>【公式】NURO ガス|NURO 光 – インターネット・光回線
違約金の有無
電気やガスをまとめる際は、それ以前に契約していた事業者の解約が必要になります。その際に、違約金が発生する可能性がある点に注意しなければなりません。
電力会社やガス会社によっては最低契約期間が設定されており、期間内に解約すると違約金が発生するケースがあります。違約金の有無や金額は、事業者によって異なります。契約している事業者の公式HPや契約書を事前に確認しておきましょう。
違約金が発生するのを避けたい場合は、契約更新のタイミングに合わせて電気とガスをまとめるといった対応もおすすめです。
電気とガスをまとめて光熱費を見直そう
電気とガスをまとめることで、光熱費をおさえることにつながったり、支払いや問い合わせなどの手続きを一本化できたりといったメリットが期待できます。
一方で、事業者や料金プランによっては割高になったり、料金プランの選択肢が減ったりすることもあるので、契約の際は慎重な検討が必要です。
電気とガスをまとめる際は、現在の電気代とガス代を把握し、変更後の料金をシミュレーションしたうえで契約を検討しましょう。また、供給エリアや違約金の有無を契約前にチェックすることも大切です。
NURO 光では、会員向けに電気とガスのオプションを提供しています。光回線と電気・ガスをセットで利用するとNURO 光の月額基本料金が毎月割引されるため、インターネットの料金もお得になります。
さらに、NURO 光とNURO でんきの同時申し込みで7,000円、NURO 光とNURO ガスの同時申し込みで2,000円のキャッシュバックも受けられますので、ぜひご検討ください。