インターネットに接続する方法には、有線LANと無線LANの2種類があります。
ONU※やルーターとパソコンをLANケーブルで接続する有線LAN と、Wi-Fiルーターなどを使って無線で接続する無線LANには、それぞれメリットとデメリットがあります。
本記事では有線LANと無線LANの特徴に触れながら、それぞれのメリットやおすすめの方の特徴について解説します。
有線LANと無線LANのどちらを使用したらよいのか悩んでいる方は、ぜひ参考にしてみてください。
※ONU(回線終端装置)とは、光ファイバーから送られる光信号をデジタル信号に変換する装置のことです。光信号の状態では、パソコンやスマホはデータを認識できないため、ONUでデジタル信号に変換して通信を行う必要があります。
ONUは、光回線でインターネットを利用するために欠かせない端末のひとつです。 NURO 光ではONUを無料でレンタルできます。
ルーター機能が搭載されているため、別途ルーターを購入する必要がありません。NURO 光のルーター一体型ONUについては、下記の記事もご覧ください。
>>【2023年最新版】NURO 光のONUはルーター機能を搭載!その種類と性能の違いを比較
目次
有線LANと無線LANの違い
インターネットへの接続には、有線LANと無線LANという2つの方法が使われます。それぞれの特徴は下記の通りです。
項目 | 有線LAN | 無線LAN |
LANケーブルでの接続 | 必要 | 不要 |
通信品質 | 速く安定 | 距離や遮蔽物による影響あり |
同時接続台数 | 少ない | 多い |
利用場所 | 配線の制約がある | 電波の届く範囲なら自由 |
有線LANと無線LANの違いを解説します。
有線LANとは
有線LANは、LANケーブルを使用したインターネットへの接続方法です。ONUやルーターとパソコンをLANケーブルでつないで通信を行います。 通信が速く安定しやすいという特徴があります。
有線LANには配線が必要なため、利用できる場所が限定されるというデメリットもあります。長いLANケーブルも販売されているものの、無線LANに比べると場所の自由度は低くなるため、利用時は配線に気を配りましょう。
無線LANとは
無線LANは電波を使ってデータの送受信を行う接続方法です。パソコンやスマホをLANケーブルでつなぐ必要がなく、以下のようなメリットがあります。
・複数の端末を同時にインターネットへ接続できる
・電波の届く範囲内なら、場所を移動しても接続できる
手軽で便利な無線LANですが、以下のようなデメリットもあります。
・電波の干渉を受けやすく、通信が遅くなる場合がある
・使用する環境によって、通信が不安定になる場合がある
・セキュリティ面でのリスクが高まる可能性がある
無線LANは手軽に利用できる接続方法ですが、通信の速度や安定性の面では有線LANに劣ります。電波の悪用などセキュリティ面でのリスク も大きくなりやすいため、利用時は対策に留意しましょう。
有線LANでインターネットを利用する4つのメリット
有線LANでインターネットを利用するメリットは以下の4つです。
・通信の安定性が高い
・通信の速度が速い
・接続の初期設定が簡単
・セキュリティ面での安全性が高い
それぞれのメリットについて詳しく解説します。
通信の安定性が高い
有線LANを利用する大きなメリットが、安定性の高さです。パソコンなどの端末とONU・ルーターをLANケーブルで直接つなぐ ため、遮蔽物や距離による影響を受けにくく、大容量のデータをやり取りしても安定した通信を維持しやすくなります。
無線LANでの接続がどうしても安定しない場合は、有線LANによる接続に切り替えることで改善する可能性もあります。通信の安定性に不満がある方は、有線LANでの接続も検討してみましょう。
通信の速度が速い
通信の速度が速いのも、有線LANのメリットの一つです。無線LANで接続する場合、利用する場所によって速度が低下することも珍しくありません。とくにオンラインゲームをプレイする時など、高速な通信が必要な場合は有線LAN接続を検討してみましょう。
有線LAN接続をする場合、適切な規格のケーブルを使用することで、速度をさらに高められるケースもあります。有線LAN接続を行う際は、LANケーブル選びも重要なポイントのひとつです。
接続の初期設定が簡単
インターネットに接続する際の初期設定が簡単なのも、有線LANのメリットです。ONUやルーターとパソコンをつなぐだけでインターネットに接続できるため、手間がかかりません。
無線LANの初期設定では多くの場合、ルーターとONUの接続や、端末でのWi-Fiの接続設定を行う必要があるため、有線LANよりも手間がかかります。
セキュリティ面での安全性が高い
有線LANはセキュリティ面での安全性が高い接続方法でもあります。無線LANを利用する場合、Wi-FiのSSIDやパスワードが漏えいするケースなど、不正利用や個人情報の漏えいといったリスクが有線LANよりも高くなってしまいます。
LANケーブルを通じてデータをやり取りする有線LANの方がセキュリティは優れています。重要な情報のやりとりを行いたい場合も、セキュリティ面での安全性が高い有線LANの利用を検討してみてください。
有線LANでのインターネット利用がおすすめの人の特徴
通信速度が速く安定している有線LANは、以下のような方におすすめです。
・オンラインゲームをプレイしたい
・動画配信やライブ配信をしたい
・主にパソコンでインターネットを使いたい
・自宅から会社のネットワークに接続したい
有線LANは、大容量の通信や高速通信が必要なコンテンツを楽しみたい方におすすめです。無線LANと比較するとセキュリティ面での安全性も高いため 、重要な情報を扱う場合にも向いています。リモートワークが多い方も利用を検討してみましょう。
LANケーブルをつなげる必要があるため、LANポートが搭載されていないスマホでの利用には向いていません。主に利用場所が決まっていて移動することがなく、パソコンを利用する方におすすめです。
無線LANでのインターネット利用がおすすめの人の特徴
無線LANは以下のような方におすすめです。
・主にスマホやタブレットでインターネットを楽しみたい
・家族(複数人)で同時にインターネットを楽しみたい
・部屋をすっきりさせたい
配線の必要がなく、複数の端末で場所を選ばずにインターネットを楽しみたい方に向いています。ケーブルを配線する必要がないため、部屋をすっきりさせたい方にもおすすめです。
普段インターネットを利用する時は無線LANで接続し、高速かつ安定した通信が求められる場合は有線LANで接続するなど、使い分けも検討してみてください。
有線LANがインターネットにつながらない場合の対処法
有線LANがインターネットにつながらない場合は、以下の方法を試してみましょう。
・LANケーブルをつなぎ直す
・モデム・ONU・ルーター などの周辺機器を再起動する
・パソコンを再起動する
・パソコンの設定を確認する
・セキュリティソフトの設定を確認する
・・障害・メンテナンス情報を確認する
まずはケーブルのつなぎ直しや、ルーターやパソコンの再起動を試してみましょう。プロバイダ設定などが正しく実施されていないケースもあるため、パソコン本体の設定も確認してみてください。
セキュリティソフトが不正アクセスを防ぐために通信を遮断しているケースでは、一時的に無効にすることで接続できることもあります。セキュリティ面でのリスクが高まってしまうため、操作には十分に注意しましょう。
有線接続に必要なLANケーブルを選ぶ際のポイント
有線LAN接続にはLANケーブルが必要です。LANケーブルを選択する際は、以下の4つのポイントに注目してみてください。
・カテゴリ
・構造
・形状
・長さ
LANケーブルは、最大通信速度と伝送帯域によっていくつかのカテゴリに分かれています。使用環境に応じたカテゴリのLANケーブルを選ばないと、せっかく高性能な回線を契約しても十分な速度が出ないことがあります。
LANケーブルを選ぶ際はカテゴリがとくに大切です。各カテゴリの最大通信速度と伝送帯域は下記の通りです。
カテゴリ | 最大伝送速度 | 伝送帯域 |
CAT 5 | 100Mbps | 100MHz |
CAT 5e | 1Gbps | 100MHz |
CAT 6 | 1Gbps | 250MHz |
CAT 7 | 10Gbps | 600MHz |
また、LANケーブルの構造や形状によって、ノイズへの強さや配線のしやすさにも差があります。用途や配線の仕方に応じて適切なLANケーブルを選びましょう。
安定・高速のインターネット接続は無線LANより有線LANがおすすめ
有線LANは速度や安定性に優れており、オンラインゲームや動画配信といったコンテンツも快適に楽しめます。高品質な回線を利用したい場合は、有線LANでのインターネット接続も検討してみましょう。
無線LANは配線の必要がなく、場所を選ばずにインターネットを楽しめるのが魅力です。手軽に利用できる半面、周辺機器による電波干渉を受けやすく、不安定になるケースもあります。
手軽にインターネットを楽しみたい場合は無線LAN接続、高品質な通信環境が必要な場合は有線LAN接続、といった使い分けがおすすめです。
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