リモートワーク・テレワークのためにWi-Fiを準備したいものの、どのように選んだらよいのか分からない方もいるのではないでしょうか。リモートワークではビデオ会議などを行うこともあるため、速度や安定性に優れたWi-Fiを選ぶのが基本です。
本記事ではWi-Fiの種類とそれぞれの特徴に触れながら、リモートワークのためのWi-Fiの選び方について解説します。Wi-Fiを契約する際の注意点もご紹介しますので、ぜひ参考にしてみてください。
目次
リモートワーク・テレワークに必要なWi-Fiの通信速度
業務内容によって異なりますが、リモートワークで必要なWi-Fiの通信速度の目安はおよそ10~30Mbpsです。
メールやチャットのみの場合は1Mbps程度もあれば十分ですが、映像と音声を同時に送受信する必要があるビデオ会議に参加する場合は、より高速の通信環境が求められます。
リモートワークではファイルのアップロードやダウンロードを行う機会も多いため、速度や安定性に優れた環境の方がストレスなく仕事に集中できるでしょう。余裕をもった通信速度の確保が大切です。
Wi-Fiの種類と特徴
Wi-Fiには以下4つの種類があります。それぞれの特徴は以下の通りです。
回線の種類 | メリット | デメリット |
光回線 | ・高速かつ大容量の通信が可能 ・通信が安定している |
・基本的に開通工事が必要 ・外出先で利用できない |
ホームルーター | ・工事不要で利用が可能 | ・通信制限がかかる場合がある ・置き場所によって電波が入りにくくなる ・外出先で利用できない |
モバイルルーター | ・外出先でも利用が可能 ・工事不要で利用が可能 |
・場所によってはつながりにくくなる ・通信制限がかかる場合がある ・充電が必要 |
テザリング | ・外出先でも利用が可能 ・回線の新規申し込みが不要 |
・場所によってはつながりにくくなる ・通信制限がかかる場合がある ・端末のバッテリー消費が早くなる |
光回線と比較すると、ホームルーターやモバイルルーターは通信の速度や安定性に不安があります。品質の悪い回線の場合、ビデオ会議の途中に画面の途切れや停止が起きてしまうリスクが高まります。
キャリアの回線を他のデバイスに共有するテザリングは外出先でも手軽に利用できますが、速度が遅くなりやすく、通信制限がかかる可能性もあるのがデメリットです。リモートワークにはあまり向いていないため、あくまでも補助的な手段として利用しましょう。
リモートワーク・テレワークに使うWi-Fiの選び方
リモートワーク・テレワークに使うWi-Fiの選び方は以下の3つです。
・回線品質で選ぶ
・諸費用で選ぶ
・キャンペーン・特典で選ぶ
それぞれの選び方について詳しく解説します。
回線品質で選ぶ
リモートワークで使うWi-Fiを選ぶ際は、通信速度や安定性といった回線品質を重視するのがおすすめです。品質が悪いWi-Fiではビデオ会議などの業務に支障をきたすことがあります。ビデオ会議中に通信が不安定になり、画面や音声が止まってしまう可能性も否定できません。
品質とあわせて通信容量も考慮しましょう。モバイルルーターやテザリングなど、通信容量が限られるWi-Fiの場合、通信制限がかかってしまうリスクもあるため注意が必要です。
諸費用で選ぶ
費用もWi-Fiを選ぶ際のポイントの1つです。月額料金は事業者やプランによって異なりますが、相場はおよそ以下の通りです。
回線の種類 | 月額基本料金の相場 |
光回線(戸建てプラン) | 4,000~6,000円 |
光回線(マンションプラン) | 3,000~5,000円 |
ホームルーター | 3,000~4,500円 |
モバイルルーター | 4,000〜5,000円 |
費用を考える際は、月額基本料金だけでなく、契約時に発生する事務手数料や工事費用といった諸費用も把握しておきましょう。
キャンペーン・特典で選ぶ
契約時に利用できるキャンペーンや特典にも注目しましょう。回線事業者によっては、契約時にお得なキャンペーンや特典が利用できるケースがあります。
たとえば、NURO 光では数多くの入会特典・キャンペーンを提供しています。工事費実質無料の特典などがあり、上手に活用すれば契約時の負担を大きくおさえられるでしょう。
NURO 光のキャンペーン・特典については、下記の記事もあわせてご覧ください。
>>【NURO 光キャンペーン特典】併用できるもの・できないもの
リモートワーク・テレワークにおすすめのWi-Fi【ケース別】
リモートワーク・テレワークに最適なWi-Fiは、用途や状況によって異なります。
・自宅で安定した通信を使いたい場合
・一時的に必要な場合
・外出先での利用がメインの場合
ここでは、ケース別におすすめのWi-Fiをご紹介します。
自宅で安定した通信を使いたい場合は光回線
自宅でのリモートワークが中心になる場合は光回線がおすすめです。とくに、ファイルのアップロード・ダウンロードやビデオ会議が頻繁にある方など、速く安定した通信が必要な方は、ぜひ光回線を検討してみてください。
光回線は工事が必要なため手間がかかり、ホームルーターやモバイルルーターと比較すると費用も高くなりがちです。しかし、品質が優れているのはもちろん、キャッシュバックやスマホとのセット割など様々な特典を利用できることも多いため、選び方次第ではコストをおさえられることもあります。
一時的に必要な場合はホームルーター
一時的にリモートワークになる方や、転勤が多くすぐに引っ越す可能性が高い方には、ホームルーターがおすすめです。ホームルーターは工事が不要で、申し込みから開通まで時間がかからず、引っ越し時にも手続きが少なく済むケースが多いのが特徴です。
光回線のように工事が必要な回線の場合、契約後すぐに引っ越すと回線を解約しなければならず、違約金を支払うことになってしまいます。引っ越しの予定がある場合や、短期間しかリモートワークを行わない場合は、ホームルーターの契約を検討してみましょう。
外出先での利用がメインの場合はモバイルルーター
カフェなど、自宅以外での作業が頻繁に発生する場合は、モバイルルーターも検討してみましょう。モバイルルーターは持ち運びできるWi-Fiで、外出先での作業が多い方におすすめです。
光回線やホームルーターに比べると品質に不安があり、通信制限のリスクもあるため、自宅でのリモートワークや、大容量の通信 が必要なビデオ会議などにはあまり適していません。
リモートワーク・テレワークのWi-Fiについての声
リモートワーク・テレワークを実施した経験のある方にアンケートを実施しました。
【アンケート概要】
調査時期:2024年4月30日
回答数:150件
調査手法:インターネット調査
調査対象:リモートワークでWi-Fiを利用している人
調査実施:インターネットリサーチ会社
リモートワークで利用しているWi-Fiの種類と満足度
「リモートワークで実際に利用しているWi-Fiの種類」について質問しました。
約70%のユーザーが光回線を利用してリモートワークを実施しています。また、リモートワークで利用しているWi-Fiの満足度を質問したところ、「光回線」と回答したユーザーの満足度は下記の通りとなりました。
<リモートワークで光回線を利用している方の満足度>
回答 | 割合 |
満足 | 55.9% |
やや満足 | 40.2% |
やや不満 | 3.9% |
不満 | 0% |
96%以上のユーザーが「満足」「やや満足」と回答しています。光回線の満足度の高さが分かるアンケート結果となりました。
リモートワークで利用しているWi-Fiの悪かった点・困った点
「リモートワークで利用しているWi-Fiの悪かった点・困った点」についても質問しました。
<リモートワークで利用しているWi-Fiの悪かった点・困った点>(複数回答)
回答 | 割合 |
特にない | 36.7% |
回線が安定しなかった | 18.0% |
月額料金が高かった | 12.7% |
工事や手続きに手間がかかった | 12.7% |
回線が遅かった | 10.0% |
契約期間の縛りがあった | 10.0% |
サポートが不十分だった | 6.0% |
セキュリティに不安があった | 3.3% |
その他 | 0.7% |
40%近いユーザーが「特にない」と回答した一方で、回線の安定性について不満を感じているユーザーが18%いました。月額料金や工事・手続きについて気にしているユーザーも一定数います。契約時には事業者の公式HPなどをチェックしておきましょう。事業者によってはチャットでの質問や電話でのお申し込みもできるので、不明点がある場合には有効に活用してみてください。
リモートワーク・テレワークのためにWi-Fiを契約する際の注意点
リモートワーク・テレワークのためにWi-Fiを契約する際の注意点は以下の3つです。
・セキュリティ
・通信制限の有無
・開通までにかかる期間
それぞれの注意点について詳しく解説します。
セキュリティ
Wi-Fiを使用する際は、情報漏えいなどセキュリティのリスクにも注意しなければなりません。セキュリティの弱いWi-Fiを使ってしまったり、不注意が原因で個人情報などの重要なデータが流出してしまったりすると、会社に大きな損害を与えてしまいます。
リモートワークを行う上で必要なセキュリティ対策について詳しく知りたい方は、下記の記事をあわせてご覧ください。
>>テレワークのセキュリティ対策3つの基本|ガイドラインを遵守
通信制限の有無
通信制限の有無にも注意が必要です。特にモバイルルーターやテザリングの場合、契約するプランによっては通信制限がかかりやすいため、注意が必要です。通信制限がかかると速度が極端に低下してしまい、業務に支障をきたす恐れがあります。
容量無制限のプランを用意している事業者もありますが、割高になることもあるため、光回線など、通信容量が実質無制限の回線を契約するのもおすすめです。
開通までにかかる期間
開通工事が必要な光回線は、申し込みから利用開始までに時間がかかることがあります。事業者やシーズンによって異なるものの、タイミングによっては数か月程度かかる場合もあるため、注意が必要です。
リモートワークを始めたい時期から逆算して、早めに契約の申し込みをしておかなければなりません。開通工事には立会いや穴開けが必要なケースもあるため、工事の手順や許可についても確認しておきましょう。
光回線の工事に関して、詳しくは下記の記事をご覧ください。
>>光回線の工事には立ち会いと穴開けが必要!内容や期間、費用を解説
安全で快適なリモートワーク・テレワークには光回線がおすすめ
リモートワーク・テレワークで使うWi-Fiは、用途や利用頻度をふまえ、品質やキャンペーンをチェックし、自分の仕事のスタイルに適した回線を選択しましょう。
引越しの予定がある方や外出先での作業がメインになる方を除き、リモートワーク・テレワークには光回線のWi-Fiがおすすめです。光回線には開通工事が必要ですが、他のWi-Fiよりも速度が速く、安定しやすい点が魅力です。とくに、ビデオ会議など大容量の通信を行う業務が多い方はぜひ光回線の利用を検討してみてください。
光回線はソニーの速くてリーズナブルなNURO 光がおすすめです!戸建ての場合、初年度の月額基本料金が980円(10ギガは月額基本料金が1,530円)でご利用いただけます!>>NURO 光の詳細はこちら