光回線でインターネットを利用していて、速度が遅くなったと感じた経験がある方もいるのではないでしょうか。また、光回線の契約を検討していて、速度が気になっている方もいるかもしれません。光回線はインターネット回線の中では速度が比較的速い回線ですが、様々な要因によって遅くなったり、つながりにくくなったりすることもあります。
本記事では、光回線の速度の確認方法や、速度が遅くなる原因と対処法を解説します。光回線の速度でお悩みの方や、光回線への乗り換えを検討している方は、ぜひ参考にしてみてください。
光回線の速度
光回線の速度について、まずは以下の3点を把握しておきしましょう。
・光回線の速度を確認する方法
・光回線の最大速度
・光回線の平均速度
それぞれについて、具体的に解説していきます。なお、インターネット回線の速度は「bps」という単位で表記され、1bpsは1秒間に1bit(=0.125バイト)のデータの送受信ができることを意味しています。
光回線の速度を確認する方法
光回線の速度を確認する際は、Googleの「インターネット速度テスト」の利用がおすすめです。Google検索で「スピードテスト」や「インターネット 速度」と検索するだけで利用できます。
Googleの「インターネット速度テスト」の使い方は以下のとおりです。
1.Google.comにアクセス
2. 「インターネット スピードテスト」と検索
3. 「速度テストを実行」をクリック
速度テストを実行すると、「下り(ダウンロード)」と「上り(アップロード)」の速度、レイテンシ、速度に関するコメントなどの結果が表示されます。
必要な回線速度の目安は用途によって異なります。以下に一例をご紹介します。
速度の目安 | 用途 |
1~3Mbps | ・LINEやSNSの利用 ・メールの送受信 |
3~30Mbps | ・YouTubeなどの動画視聴 |
30~100Mbps | ・ライブ配信 ・オンラインゲーム |
回線速度の目安については、下記の記事でも詳しく解説していますので、ぜひご覧ください。
>>インターネット回線を快適に使える速度の目安は?目的別の目安と注意点を紹介
光回線の最大速度
光回線事業者の契約プランは、「最大通信速度」によって分けられています。光回線の最大通信速度は以下の4種類が一般的で、契約プランによって最大速度が変わります。
・1ギガ
・2ギガ
・5ギガ
・10ギガ
ただし、最大通信速度はあくまで理論値のため、実測値はそれを下回ることが多いです。契約プランによって最大速度に差があることを覚えておきましょう。
光回線の平均速度
光回線の平均速度は、利用する環境などに大きく左右されます。口コミサイトなどには事業者別の平均速度などが掲載されていますが、あくまで投稿者個人のデータの平均値となります。同じ事業者・同じ契約プランであっても、物件の環境や端末の状態、測定した時間帯などによって変わることがあります。あくまで一つの目安と認識しておきましょう。
光回線の速度が遅くなる7つの原因
光回線の速度が遅くなる主な原因は、以下の7つです。
・端末が古い
・使用中の周辺機器が古い
・電波が阻害されている
・周辺機器に不具合がある
・遅い配線方式が使われている
・回線が混雑している
・回線に障害が起こっている
それぞれの原因について、詳しくみていきましょう。
端末が古い
スマホやパソコンなど、使用している端末が古い場合は、スペック上の問題から処理速度が遅くなることがあります。その場合は、光回線の問題ではなく端末側の問題になるため、新しい端末に買い換えるといった対応が必要になります。
また、OSのアップデートがされていない端末の場合も処理速度が低下しやすく、重くなることがあります。最新のバージョンにアップデートされているかを確認しましょう。
使用中の周辺機器が古い
使用している周辺機器が古い場合も、光回線の速度が遅くなりやすいです。Wi-FiルーターやLANケーブルなどが古いままだと、速度低下につながる可能性があります。とくに、Wi-Fiルーターは契約時にプロバイダから貸し出されるケースが多く、契約期間が長いと、気がつかないうちに古くなってしまいがちです。
LANケーブルは規格によって最大通信速度が変わります。「CAT6」や「CAT7」であれば問題ありませんが、「CAT5」以下の場合は十分な速度が出ないおそれがあります。使用中の周辺機器が古い場合は、機器の買い替えやプロバイダへの問い合わせも検討しましょう。
電波が阻害されている
Wi-Fiを利用している場合、Wi-Fiルーターの設置場所や端末の利用場所によっては電波が届きにくくなり、速度が低下することがあります。以下のような場所にルーターを置くと電波が弱くなることがあるので注意しましょう。
・周りに障害物がある場所
・部屋の隅
・窓際
・家電製品の近く
Wi-Fiルーターと接続したいデバイスの間に、壁や大きな家具などの障害物があると、Wi-Fiの電波が届きにくくなります。また、テレビや電子レンジなどの家電製品の電波がWi-Fiの電波に干渉することがあり、うまくつながらない原因になるケースがあります。
周辺機器に不具合がある
周辺機器に不具合やエラーが発生していると、光回線の速度が遅くなる原因になります。Wi-Fiルーターに不具合があるかどうかは、機器にあるランプの状態で確認できます。ランプの表示のされ方はWi-Fiルーターのメーカーによって異なるので、不具合が疑われる際は取扱説明書を確認しましょう。
遅い配線方式が使われている
マンションなどの光回線の配線方式によっては、十分な速度が出ないケースがあります。配線方式には大きく分けて「光配線方式」「LAN配線方式」「VDSL方式」の3つがあります。3つの配線方式は、いずれも共用部分までの引き込みには光ファイバーケーブルが使われていますが、共用部分から各部屋への配線の仕方が異なります。
配線方式 | 電柱から共用部分までの配線 | 共用部分から各部屋への配線 | 速度 |
光配線方式 | 光ファイバーケーブル | 光ファイバーケーブル | 速い |
LAN配線方式 | 光ファイバーケーブル | LANケーブル | 比較的遅い |
VDSL方式 | 光ファイバーケーブル | 電話回線 | 遅い |
LAN配線方式やVDSL方式を採用している建物の場合、光配線方式に比べて速度が遅くなる可能性があります。光回線の速度が遅いと感じたときは、配線方式を確認してみましょう。
LAN配線方式やVDSL方式については、以下の記事も参考にしてみてください。
>>LAN配線方式とは?通信速度や接続方法、メリット・デメリットを解説
>>VDSL方式とは?光回線方式との違い、工事や変更方法について
回線が混雑している
回線が混雑しているときは、速度が遅くなりがちです。LAN配線方式が採用されているマンションなどで、多くの人が同時にインターネットを使う場合、回線の混雑が起こることがあります。一般的に夜8〜10時は利用者が多い時間帯のため、回線が混雑しやすいとされています。
集合住宅で共用の回線を使っている場合はとくに、インターネットを使う時間帯にも注意しましょう。
回線に障害が起こっている
光回線を提供している事業者側で障害が発生していると、速度の低下が起こるケースがあります。回線に障害が発生しているかは、回線事業者やプロバイダの公式HPや、障害情報サイトで確認することができます。
光回線の速度が遅いときの6つの対処法
光回線の速度が遅いと感じたときの対処法は、主に以下の6つです。
・使用端末やルーターの再起動
・使用場所やルーターの設置場所の変更
・接続方法の変更
・使用時間帯の変更
・使用端末や周辺機器の買い替え
・乗り換えやプランの見直し
それぞれの対処法について、詳しく解説します。
使用端末やルーターの再起動
光回線の速度がいつもより遅いと感じたときは、使用している端末やWi-Fiルーター、ONU(光回線終端装置)を再起動することで解消されることがあります。
まずは端末やWi-Fiルーター、ONUの再起動を試してみましょう。パソコンやスマホなどの端末になんらかの不具合が起こっている場合も、再起動することで速度が改善することがあります。再起動を試す際は、機器のメーカーやレンタルしている事業者のサポートページなどで手順を確認してから実行しましょう。
使用場所やWi-Fiルーターの設置場所の変更
前述のとおり、インターネットを使用する場所やWi-Fiルーターの設置場所によっては電波が届きにくくなり、通信速度が低下することがあります。そういった場合は、Wi-Fiルーターの近くでインターネットに接続することで、速度が改善する可能性があります。また、周りに障害物のない場所にWi-Fiルーターを移動させるのも、有効な対処法の一つです。
Wi-Fiルーターの設置場所については、以下の記事もあわせてご覧ください。
>>Wi-Fi接続の感度を高めるルーターの置き場所|電波が弱いときの対処法も
接続方法の変更
Wi-Fiを使っている場合は、有線接続にすることで速度が安定することがあります。一般的に、有線接続はWi-Fiよりも速度が速く安定しやすいため、速度が改善しない場合は試してみましょう。
また、無線接続の場合、周波数帯を切り替えることで通信速度が改善する可能性があります。Wi-Fiの周波数帯には「2.4GHz」と「5.0GHz」があり、一般的には5.0GHz帯のほうが速いとされています。
周波数帯 | 特徴 |
2.4GHz帯 | ・障害物に強い
・遠くまで電波が届きやすい ・家電製品でも利用される帯域のため、電波干渉を起こしやすい |
5.0GHz帯 | ・障害物に弱い
・遠距離では電波が弱くなりやすい ・Wi-Fi専用の帯域のため、電波干渉が起こりにくい |
また、「5.0GHz」は、機器の規格によっては対応していないこともあるので注意が必要です。
使用時間帯の変更
光回線でインターネットを使う場合、時間帯を変えることで改善する可能性があります。マンションなどの集合住宅でLAN配線方式が使われている場合、利用者の多い時間帯は速度が低下する可能性があります。例えば、夜8〜10時は利用者の多い時間帯となるため、その時間帯を避けて使用するのも一つの方法です。
使用端末や周辺機器の買い替え
使用端末や周辺機器が古い場合は、買い替えることで速度の改善につながる可能性があります。古いWi-FiルーターやLANケーブルは、最新の規格に対応していないことも少なくありません。
Wi-Fiルーターは「Wi-Fi5」以上、接続方式が「IPoE接続」のものを選ぶと回線速度が向上する可能性が高いです。また、LANケーブルは「CAT6」以上の規格を選択することをおすすめします。
乗り換えやプランの見直し
光回線事業者・プロバイダの乗り換えや、プランの変更によって速度が改善する場合もあります。速度が遅くなる原因が事業者側にある場合、ユーザー側では対処できません。あまりにも速度が改善しない場合は、乗り換えも検討しましょう。
また、現在1ギガのプランを契約している場合は、5ギガや10ギガなど、より高速なプランへ乗り換えることも選択肢の一つです。
光回線の速度が遅いなら回線の乗り換えもおすすめ
ここまで、光回線の速度の確認方法や、速度が遅くなる原因と対処法を解説してきました。光回線の速度が遅くなる原因は様々です。現在利用している端末や周辺機器が古くないか、電波が阻害される場所にルーターを設置していないかなど、一つずつ原因を確認し、対処法を試してみましょう。
また、様々な対処法を試しても光回線の速度が遅いと感じる場合は、回線の乗り換えやプランの変更もおすすめです。
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