マンションへの引っ越しを考えている方のなかで、インターネット回線の契約を検討している方は多いのではないでしょうか。自宅でインターネットを楽しむために、自身のインターネットの使い方や環境に合わせた回線選びが必要となります。
本記事では、マンションで使えるインターネット回線の種類やそれぞれの特徴、回線開通までの流れを解説します。実際にマンションでインターネット回線を契約した方の声もご紹介するので、ぜひ参考にしてみてください。
目次
マンションで使えるインターネット回線4つの特徴
マンションでインターネット回線を使用したい場合には、一般的に以下の4つの回線から
選択することになります。
・光回線
・ホームルーター
・モバイルルーター
・テザリング
各回線の特徴やメリット・デメリットは以下の通りです。
回線の種類 | メリット | デメリット |
光回線 | ・高速かつ大容量の通信が可能 ・通信が安定している |
・基本的に開通工事が必要 ・外出先で利用できない |
ホームルーター | ・工事不要で利用が可能 | ・通信制限がかかる場合がある ・置き場所によって電波が入りにくくなる ・外出先で利用できない |
モバイルルーター | ・外出先でも利用が可能 ・工事不要で利用が可能 |
・場所によってはつながりにくくなる ・通信制限がかかる場合がある ・充電が必要 |
テザリング | ・外出先でも利用が可能 ・回線の新規申し込みが不要 |
・場所によってはつながりにくくなる ・通信制限がかかる場合がある ・端末のバッテリー消費が早くなる |
それぞれの回線について詳しく解説します。
光回線
光回線とは、光ファイバーを利用した通信回線のことです。他のインターネット回線よりも通信が速く、安定しています。基本的に開通工事が必要になるため、導入する際は早めの検討と申し込みが必要です。
速度や安定性といった品質を重視して回線を選びたい場合は、光回線の導入を検討してみてください。とくに、オンラインゲームや高画質の動画を楽しみたい方や、複数人でインターネット接続したい方におすすめです。
光回線については、下記の記事もあわせてご覧ください。
ホームルーター
ホームルーターとは、コンセントに挿すだけですぐにインターネットが使える手軽さが魅力のWi-Fiルーターです。工事不要でインターネットを導入できるのがメリットです。
無線を利用した回線なので、光回線に比べると通信が安定せず速度が遅いこともあります。ホームルーターのメリット・デメリットについては、下記の記事もあわせてご覧ください。
>>置くだけWi-Fiのメリット・デメリットは?向かない人はどんな人?
モバイルルーター
モバイルルーターとは、充電式で携帯できるWi-Fiルーターのことです。ホームルーターと同じく工事不要で手軽に利用でき、持ち運び可能なので外出先でも利用できます。
場所によっては回線が不安定になるケースもあり、使いすぎると通信制限がかかることもあります。マンションで高容量・高速の通信を利用したい場合は、光回線やホームルーターの契約がおすすめです。
>>持ち運びできるWi-Fiとは?メリット・デメリットを徹底比較
テザリング
テザリングとは、スマホなどのキャリア回線をパソコンやタブレットに共有してインターネットに接続することです。スマホの回線さえあれば利用できるため、インターネットはテザリングだけで十分と考えている方もいるでしょう。
キャリアの契約内容によっては通信制限がかかってしまい、速度が遅くなることもあります。マンションで快適にインターネットを利用したい方は他の回線を検討してみてください。
マンションでインターネット回線を契約した人の声
マンションでインターネット回線を契約した方にアンケートを実施しました。
【アンケート概要】
調査時期:2024年2月20日~2024年2月21日
回答数:168件
調査手法:インターネット調査
調査対象:マンションでインターネット回線を契約した経験がある人
調査実施:インターネットリサーチ会社
マンションで契約していたインターネット回線の種類
「マンションで契約していたインターネット回線の種類」を質問しました。
マンションでインターネットを契約していたユーザーのうち、70%以上の方が光回線を選択していました。速度と安定性を重視しているユーザーが多いことがわかります。
インターネット回線の会社・プランを選ぶときに困ったこと
「インターネット回線の会社・プランを選ぶときに困ったこと」を質問しました。
<インターネット回線の会社・プランを選ぶときに困ったこと>(複数回答)
回答 | 割合 |
特にない | 36.9% |
契約手順がわかりにくかった | 25.6% |
特典・キャンペーンがわかりにくかった | 20.8% |
料金がわかりにくかった | 16.1% |
工事の許可に時間がかかった・許可がとれなかった | 11.3% |
提供エリア外なことがあった | 7.1% |
その他 | 2.4% |
「契約手順がわかりにくかった」「特典・キャンペーンがわかりにくかった」という方が一定数見受けられました。契約の手順や特典、キャンペーンは事業者やマンションの状況によって異なるので、申し込みの前に確認しておきましょう。
インターネット回線の契約後に想定外に困ったこと
「インターネット回線の契約後に想定外に困ったこと」も質問しました。
<インターネット回線の契約後に想定外に困ったこと>(複数回答)
回答 | 割合 |
特にない | 38.1% |
回線が安定していなかった | 22.0% |
ネットが利用できない空白期間が生じてしまった | 12.5% |
月額料金が高かった | 10.7% |
回線が遅かった | 9.5% |
サポートが不十分だった | 7.7% |
解約時に違約金や撤去工事費用がかかった | 7.7% |
データ量の制限があった | 4.2% |
その他 | 3.0% |
「回線が安定していなかった」と感じているユーザーが一定数いました。マンションで速度や安定性を重視するなら光回線の契約がおすすめです。「ネットが利用できない空白期間が生じてしまった」という声もあります。余裕を持って契約を申し込みましょう。
マンションでインターネット回線を使うまでの流れ
アンケートでは、「マンションでインターネット回線を使うまでの契約手順がわかりにくい」という声が見受けられました。マンションでインターネット回線を使うまでの基本的な流れをご紹介します。
1. マンションのインターネットの状況を確認する
2. マンションに希望の回線が引けるか確認する
3. オーナー・管理会社の許可をとる
4. 回線契約を申し込む
それぞれの手順について詳しく解説します。
マンションのインターネットの状況を確認する
マンションのインターネット回線の状況を確認する必要があります。マンションのインターネットの状況は大きく下記3つのいずれかに該当します。
・インターネット完備
・インターネット対応・光ファイバー対応
・マンションに回線が導入されていない
インターネット完備のマンションではすでにインターネットが各部屋で利用できる状態です。回線やプロバイダなどは選べませんが、回線工事など不要で入居後すぐに使用できます。
インターネット対応・光ファイバー対応のマンションでは共用部分まで配線が完了していますが、各部屋まで回線を引き込む工事が必要です。
回線が導入されていないマンションでは、自分で回線を契約し、工事を申し込まなければなりません。光回線が導入できるマンションかを確認し、オーナーや管理会社に工事の許可を取る必要があります。
マンションのインターネット回線の状況については、下記の記事もご覧ください。
>>マンションのインターネット、対応と完備の違いと選べる回線について
マンションに希望の回線が引けるか確認する
マンションに自分が契約したい回線が引けるかどうか、確認しておきましょう。事業者やプランによって回線の提供エリアは異なるため、目当ての回線が導入できないケースもあります。
回線の対応エリアは、事業者の公式サイトから確認できます。「NURO 光」の提供エリアは下記のお申し込みページからご確認いただけます。
オーナー・管理会社の許可をとる
光回線の契約に工事が必要な場合は、マンションのオーナーや管理会社の許可が必要です。回線がどこまで通っているかによって、許可が不要なケースもあります。
・部屋まで回線が通っている:基本的に許可が不要
・共有部分まで回線が通っている:許可が必要
・回線が全く通っていない:許可が必要
工事の内容によっては後でトラブルにつながる可能性もあるため、必ず確認しましょう。許可の取り方については下記の記事をご覧ください。
>>光回線工事をマンションで行う場合に必要な許可とその手順について
回線契約を申し込む
目当ての回線が利用できることがわかったら、回線契約を申し込みましょう。乗り換えや引っ越しの場合、申し込みが遅れるとインターネットが使えない空白期間が生じることがあります。
引っ越しシーズンなど、予約が集中しやすい時期は工事まで1か月以上かかってしまうこともあります。空白期間の解消のために、NURO 光では契約者向けにWi-Fi(モバイルルーター)を最大2か月間980円でレンタルできるサービスを提供しています。
>>NURO 光の工事期間中にレンタルWi-Fiを利用する方法
マンションのインターネット回線は速度が遅くなりがち?
「マンションの回線は遅い」という声を聞いたことがある方もいるのではないでしょうか。マンションに備わっている回線が遅くなる理由を一部ご紹介します。
・光回線がマンション用のプランだから
・インターネット回線が光回線ではないから
マンション用のプランの回線では、マンション全体で回線を共有するため混雑してしまい、通信が遅くなることがあります。また、マンションに備え付けの回線は高性能とは限りません。ケーブルテレビなどの遅い回線が使われているケースも稀にあります。
マンションのインターネットが遅いと感じた場合は、以下の記事も参考に対応を考えてみてください。
>>マンションのWi-Fiが遅い理由と対策|備え付けの場合の対応策も
マンションでのインターネット回線の選び方
マンションでのインターネット回線を選ぶ際は、以下の3つのポイントに注目してみてください。
・回線品質(速度・安定性)
・月額料金
・キャンペーン・特典内容
回線品質を重視したい場合は光回線がおすすめです。ホームルーターやモバイルルーター、テザリングに比べて速度や安定性に優れています。
月額基本料金も比較して回線を選びましょう。オプションの追加などによって、実際に支払う金額が高くなることもあるので、実質的な月額料金や初期費用もチェックしておきたいところです。
事業者によっては、キャッシュバックや工事費無料といったキャンペーン・特典が利用できることもあります。お得に契約するためにも、必ずチェックしておきましょう。
マンションのインターネットは光回線がおすすめ
マンションのインターネット回線は、用途や建物の回線状況、料金を考慮して選ぶ必要があります。インターネット回線を契約する際は、はじめにマンションの回線状況を確認しておきましょう。状況に応じて必要な手続きや工事が異なります。
マンションで快適にインターネットを使用したいなら、速度が速く安定している光回線の利用がおすすめです。
光回線はソニーの速くてリーズナブルなNURO 光がおすすめです。月額3,850円とお得な料金で高速かつ安定した通信を利用できます(2ギガプランの場合)。